愉快な機内アナウンスビデオ ただとても速い

陶芸家の尾崎幸雄さん(ハワイ在住)から、愉快なビデオが。搭乗着席後にフライトアテンダントからアナウンスがありますが、これは何と愉快です。ただものすごく速いのでサブタイトル(字幕)が付いています(ネイティブ用です。数カ所ミススペルがありますが)。ビデオを止めて読むこともできます。では乗りましょう。皆乗っています。雲上のユーモア。over the top(やり過ぎ)気味の部分もありますが、超異文化フライト疑似体験をどうぞ。

www.youtube.com/embed/TxNrizGdhtY?rel=0

 

『イントゥ・ザ・ウッズ』

ブロードウエーのヒットミュージカルを映画化したInto the Woods(邦題『イントゥ・ザ・ウッズ』)は、言葉遊び溢れるセリフと歌のオンパレードです。それもそのはず、作詞作曲が、あの『ウエストサイド物語』の不朽の名歌詞を書いたスティーヴン・ソンドハイムによるものだからです。

「森の中へ」というタイトルにも言葉遊びが隠されています。イディオムout of the woodsは、「危険から脱して」という意味で、We’re not out of the woods yet.(まだ油断はできない)のように、よく否定形で用いられます。このように「森」は困難や危険のシンボルでもあり、「その中へ」というイメージが、看板やポスターを見る者の心をくすぐるのです。

ソンドハイムには、CINERAMA(シネラマ、20世紀の大スクリーン)と書いてある看板を見て、そこにAMERICANという別の語を見つけたというエピソードがあり、word player(言葉遊び家)の間では神様とされています(少なくとも私はウエストサイドの歌詞も含め、そう思っています)。

こうしたスペルを並べ換えて別の語を作る作業、あるいはその結果得られた言葉をアナグラム(anagram)と呼びます。そして彼のこの偉業を英語で言うなら、He found that CINERAMA has an anagram: AMERICAN.、あるいは動詞にして、He anagrammed CINERAMA into AMERICAN.となります。

そして先日、何と私は、ソンドハイム・モーメントを持つことになったのです! コーヒー店で、カミさんの話を聞きながら、子ども時代に時々行った目黒シネマの建物を眺めていた時です。

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CINEMAの文字が、ララっと並べ換わりANEMIC(貧血症の)になったのです! 子ども時代にこうやっていれば・・・(といっても当時は別の館名だったようですが)。というわけで、CINERAMAをアナグラムした青年スティーヴンは、あのWest Side Storyを書き、CINEMAをアナグラムした壮年ケンは、このBlogを書いています。

カミさんにこの発見をその場で伝えると、You were not listening to me.と恨まれるという落ちもついて、私は森へ入ってしまいました。

(ちなみにさきほどネットに入りanagrams of CINEMAで検索したところ、今はなき「氷屋」ICEMANにもなるようです。アイスマンお話でした・・・)

 

背中にことわざ ハワイの掟

背にハワイの知恵の掟が並んでいるTシャツ。あの、No rain no rainbows.が最後に来ますが、その他の格言もなかなか深いです。

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上から、

Never judge a book by its cover.のひねりで、「一日を天気で判断するなかれ」

The best things in life are free.のひねりで、「人生最良のものはどれもものではない」

次はそのまま。「真実を語るようにすれば、覚えておくべきものが減って良い」

次はSpeak softly and carry a big stick.のひねりで「話しは地味に、シャツは派手に」

次はそのまま。「ゴールというものは当てにならない。狙わない矢は外れがない」

次もそのまま。「誰よりも沢山おもちゃをもって死ぬ者は、やはり死ぬ」

次もそのまま。「年齢とは相対的なもの。下り坂になるとスピードがつく」

次もそのまま。「リッチになるには2通りある。もっと稼ぐか、あまり欲しない」

次もままで。「美は内面的なもの。見かけは何でもない」

そしてNo pain no gain.をもじった「雨なければ虹なし」

ハワイらしいものがいくつもあり、これを背にしょって歩くのも乙なもの。I like the third one.などと話しかけてくる人もたまにいます。あなたの好みは? 私は最近4番目が気に入っています。

今日の『ラジ英』 loose

ダイアログBroken Porch Step「壊れたポーチの踏み段」では、Grandmaが、やってきた娘の家族に、The third step is loose.(3段目がガタガタよ)と注意しています。

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looseの発音は「lゥーs」。A couple of screws are coming loose.(ネジが2,3本、ゆるんできている)のように「ゆるい、締まっていない」の意味で、かつ、古い意味に「道徳的に問題がある」があり、おそらくこれらの連想で、日本語英語の「締まりがない、だらしがない」という意味の「ルーズ」が誕生したと思われます。

このlooseには、プラスのイメージもあります。たとえば70年代の終わり、同僚たちが使っていたStay loose as a goose.(グースのようにルースのままで)がそれで、これはガチョウのgooseと韻を踏ませたもので、「完全に力を抜き緊張をすべて解いて泰然としていなさい」という意味合い。ハムレットの言うところのa sea of troubles(人生というトラブルの海)に向かう際の、ひとつのスタンスを表すものでした。そして、このガチョウさんにはそれ以来あちこちでお世話になっています。

「昨日今日そして明日」という名の木

10数年前のこの季節、近所を散歩中に、何だか夢のようなよい匂いがただよってきて、誘われて行き着いた先が、ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉)という和名の木でした。「匂蕃茉莉」の蕃が外国、茉莉はジャスミンティー茉莉花茶の茉莉です。2メートルくらいにはなるらしい。

花の香りがジャズミンのそれとよく似ているので「アメリカジャスミン」という和名もあります。それに加えて特長がもうひとつ。花が三色に変化するのです。まず紫色で開花し、そのあと赤すみれ色に変わり、最後に白くなって終わる。

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そして3つめの特長がその英語名。

yesterday-today-and-tomorrow!

語尾のあとの!はこちらの興奮によるもの。名の由来はまあおそらく、

The flower was purple yesterday: today it’s light-lavender: and tomorrow it will turn white…

ただ花は3日では終わらず、白くなっても香りは消えません。昔、イタリア映画にビットリオ・デシーカ監督の『昨日今日明日』というヒット作がありましたが無関係。関係があるのは下田にある了仙寺。境内には1000株のアメリカジャスミンが一斉に咲き乱れるとのこと。近隣に米国初代領事館となった玉泉寺があり、領事タウンゼンド・ハリスが職住一体にしていたところ。でも、ハリスが植えに行ったわけではなく、1960年代から同刹が独自に植え始めたらしい。この10数年、行こうと思って果たせずにいます。

英名は他に、morning-noon-and-night、kiss me quick、ブラジルやアルゼンチンが原産国のためか、Brazil raintree。

4月ハワイにて。ある廃屋の前庭で見つけたyesterday-today-and-tomorrow。向こうの茂みには車が放置されたまま。ちとセンチメンタルな気分に。

2015-04-11 010

 

おはよう浦島さん さよならGW

昨日は英語界の名ネットワーカー、JOYイングリッシュアカデミーの浦島久さんが十勝平野の帯広から関東平野の東京を訪問。久し振り、にcatch upでした。スタバでコーヒーのあと、つばめキッチンでハンブルガー、僕はロールキャベツ。計2時間ほど楽しく語らいました。

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ある日のこと、講師をしていた『ラジオ百万人の英語』を聴いて当時の私の職場に会いに来てくれたのがきっかけでした。フットワークのいい方です。神田の寿司をつまみながら意気投合。以来25年。その間、講演、JOY20周年では杉田敏さんと大杉正明さんとの鼎談、遠山の英語コンサートや和英琵琶語りなど、こうしたこと全てJOYがスタートなのですから、帯広に足を向けては眠れません。それに初めての単行本『英会話ああSayこうSay』を書いたのも、講演に間に合うようにという要請があったからで、帯広には頭を向けても眠れません。帯広の上空で寝るのがベストのようです。来年はJOY40周年ということでまたまた面白企画に誘われました。楽しみです。

プロの写真家でもあり、2葉の写真の違いがわかるでしょうか。(この場合はカメラの違いかな)。駄洒落も立派で本も多作、最新刊は私の第一作に勝るとも劣らぬ『英会話3行革命』です。3はマジックナンバーですが、もっと話したくなるところが良いです。

「浦島久の玉手箱」  http://www.joyworld.com/blog/2015/05/post-4516.php

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今日の『ラジ英』 OO7 と THE LIVING DAYLIGHTS

今日のダイアログNo Training Wheels! 「補助車無し!」の最後は、

You scared the daylights out of me!

これは、You scared the living daylights out of me!とも言い、「あなたには本当にびっくりさせられた!」という意味です。

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このthe living daylights(生きている日光?)の大元の意味は「両の目」。それが転じて「生命」を象徴することになり、「あなたは生命をびっくりさせて私の中から追い出してしまった!」、つまり「私は死ぬほど驚かされた」というイディオム表現になっています。

ちなみに映画007シリーズに『007 リビング・デイライツ』(原題The Living Daylights)があり、このイディオムをタイトルに使っています。その予告編(trailer)は、クルーザーに横たわる女性が、ここは退屈で仕方がない、ハッとするような男性がいないかな、とこぼす場面でスタートし、最後にボンド氏が空から降ってきて、彼女を本当にびっくりさせるという、イディオムを視覚的な落ち(visual punchline)に使っています。

www.youtube.com/watch?v=u3QtS3tL2Qw

今日の『ラジ英』 flammable と Great Scott!

★ややこしく危険なflammableとinflammable

今日のダイアログBurned Baconに、Bacon grease is highly flammable.(ベーコンの脂は引火性が非常に高い)という部分があります。

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例えば火炎放射器をflamethrowerと言うようにflameは「炎」ですが、「炎を上げて燃える」という動詞にもなり、<flame+able>の組み合わせで、「引火性の高い」という形容詞FLAMMABLEにもなります。

一方、<in+flame>で「火照る、燃え上がる」という動詞inflameになり、それが<inflame+able>という組み合わせを経て、「引火性の高い」という形容詞INFLAMMABLEにもなります。次の等式が成立します。

FLAMMABLE=INFLAMMABLE

というわけで、inflammableと書いてあるからflammableの反対で不燃なのだ! という誤解は事故の元です。ちなみにinflammation(炎症)という医学用語にも”炎”が上がっています。

では逆義の「不燃性の」という語はというと、NON-FLAMMABLEになります。

★古めかしく新しくかつ使用安全な間投詞Great Scott!

ダイアログの別の箇所で、夫のJohnがパニックして叫ぶGreat Scott!(大変だ! 何てこった!)は、Great God!のminced oathだという説があります。mincedは「肉を細かく挽く」こと。minced meatなら「挽き肉」で、日本語化した「ミンチ」や「メンチカツ」の元です。ここでのoathは、聖なる者の名をみだりに使ってののしることで、それを”挽いた”、つまり婉曲的な表現がminced oathです。このGreat Scott!はその他の語源説もある中、1.5世紀ほど前から使われた末、outdated(古い)という烙印が押されたものの、1985年封切りの、1955年にタイムマシンで戻る傑作映画『バックトゥーザフューチャー』の傑作キャラクターDoc BrownがこのGreat Scott!を頻繁に使ったことから、現代に蘇った感もあります。卑語の一切ない大変上品な言葉遣いのブラウン氏の好きなGreat Scott!は、驚いたときに使って安全な表現です。彼の使用場面はこのサイトでチェックできます。

www.youtube.com/watch?v=8ACTIVntAKg

私などGreat Godzilla!はいかがかと思っていますが、十分ミンチされていない響きありでしょうか。

ちなみに、これも間投詞でOops-a-daisy!も「おっとどっこい! あれれ!」的な古めかしさがありますが、傑作恋愛コメディー映画『ノッティングヒルの恋人』のこの場面で効果的に使われています。www.youtube.com/watch?v=qwBeg2QfviE

 

 

 

新しいバケーション ステイケーション

V-A-C-A-T-I-O-Nのスペルアウトでスタートし、日本中を「部位、鋭意、恣意、泳・・・」と”リピート”させて一世風靡を果たしたのが、米国歌手コニー・フランシスのヒット曲Vacation(「バケーション」)で、それが1962年ということです。そして翌1963年には、英国歌手クリフ・リチャードがSummer Holiday(「サマーホリデー」)をヒットさせました。We’re all going on a summer holiday…. いやぁIt takes me back.懐かしや。これで「休暇」に当たる英語が、the Pondとも呼ばれる大西洋を挟んで違うことが立証、いや立唱されたわけです。ま、こうしたことは今になって思えばの話、That’s in hindsight.ですが・・・。ちなみに同じ1963年、the Channelとも呼ばれる英仏海峡の大陸側で、Vacance de L’Amourなるヒット曲が生まれ、日本では「恋のバカンス」としてザ・ピーナッツが大ヒットさせました。これで米英仏の「休暇」が約1年の間に勢揃いしたわけですが、日本では「バカンス」が「バケーション」や「ホリデー」を凌駕して流行しました。

それから約半世紀後、あの1929年に起こったthe Great Depression(「大恐慌」)の発祥地米国でまたまた起こった、2008年のthe Great Recession(「大不況」)から生まれた言葉がstaycation(stay-cation)です。

これは、近場の観光スポットや娯楽施設に行って終日楽しみ宿泊は自宅で、という休暇の過ごし方で、現在その言葉と共に定着しています。このGWに例をとれば、During the Golden Week, we’re going to have a staycation. という手があるのです。

staycateという動詞まで生まれています。これはstaycationからの「逆成」back-formationで、staycationと共にメジャーな辞書に収録される日を待っています。

日本語にもなりそうでしょうか。 「イエケーション」などはいかがなものか。

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これはハワイの航空会社が出したメール。ハワイ諸島の住民に、別の島への日帰り空の旅を勧めています。