新しいバケーション ステイケーション

V-A-C-A-T-I-O-Nのスペルアウトでスタートし、日本中を「部位、鋭意、恣意、泳・・・」と”リピート”させて一世風靡を果たしたのが、米国歌手コニー・フランシスのヒット曲Vacation(「バケーション」)で、それが1962年ということです。そして翌1963年には、英国歌手クリフ・リチャードがSummer Holiday(「サマーホリデー」)をヒットさせました。We’re all going on a summer holiday…. いやぁIt takes me back.懐かしや。これで「休暇」に当たる英語が、the Pondとも呼ばれる大西洋を挟んで違うことが立証、いや立唱されたわけです。ま、こうしたことは今になって思えばの話、That’s in hindsight.ですが・・・。ちなみに同じ1963年、the Channelとも呼ばれる英仏海峡の大陸側で、Vacance de L’Amourなるヒット曲が生まれ、日本では「恋のバカンス」としてザ・ピーナッツが大ヒットさせました。これで米英仏の「休暇」が約1年の間に勢揃いしたわけですが、日本では「バカンス」が「バケーション」や「ホリデー」を凌駕して流行しました。

それから約半世紀後、あの1929年に起こったthe Great Depression(「大恐慌」)の発祥地米国でまたまた起こった、2008年のthe Great Recession(「大不況」)から生まれた言葉がstaycation(stay-cation)です。

これは、近場の観光スポットや娯楽施設に行って終日楽しみ宿泊は自宅で、という休暇の過ごし方で、現在その言葉と共に定着しています。このGWに例をとれば、During the Golden Week, we’re going to have a staycation. という手があるのです。

staycateという動詞まで生まれています。これはstaycationからの「逆成」back-formationで、staycationと共にメジャーな辞書に収録される日を待っています。

日本語にもなりそうでしょうか。 「イエケーション」などはいかがなものか。

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これはハワイの航空会社が出したメール。ハワイ諸島の住民に、別の島への日帰り空の旅を勧めています。

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