今世紀初期(in the aughts)に連載した「ハンズ・オン 英語のユーモア」で優秀を次々と受賞された大島さんからメールを頂きました。
遠山先生、 ご無沙汰いたしております。 先生の【クロスワード】Enjoy編とChallenge編、すべて解き終わりました。第三編を待ち望んでおります!
大島さん、おめでとうございます。
これは遠山、編集人の原嶋さんに続く、おそらく世界第3位の偉業と感じ入り、報告します。
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ルールの説明で:「すべてに当てはまるわけではない」と言いたいとき
英語なら文法、そのほか広く規則一般に関して使われるのが、
It’s not a hard and fast rule.
という表現です。hard(厳格な、確かな)とfast(固定されて揺るがない)のコンビで、名詞rule(s)と共に使われることが多く、「鉄則」、「一定不動の規則」、「例外を認めないルール」のことであり、かつ否定の形は使い勝手がよいものです。
hard and fastの語源は、of a ship on shoreとあり、陸に打ち上げられて動かなくなった船のイメージから来ています。
on shoreでなくon the rocksといえば、船が座礁したイメージで、寄せ来る波に揺られて崩壊直前といった意味合いです。
とにもかくにも、多くのルールには例外があり、たとえば文法に関してそういう考えに至ることは、言語面で子供から大人に育った証拠になります。そこが言葉の面白さでもあるわけで、profound(深遠な)、deep(深い)といった形容がなされる大きな理由のひとつです。外国語の文法ルールを知ると、例外が気になるもので、不満、嫌悪、怒り、唾棄といったところまで心が動いていくこともあります。そうした「外れたように見えるもの」を受け入れるのが右脳です。例外(がとても多いのです)が左脳に入ったら、うーんと入って頭を右にかしげて右脳に落としこみましょう!
非科学的なお話で恐縮。
リセット
Those Who Wander さまよう者たち
悪文から憶える英単語 4
声に出して問題なく言いましょう。
The bandage was wound around the wound.
BANdage: 包帯 「べァnディジ」「ばァnディジ」
wound: wind(巻く)- wound – wound 「ゥワゥnd」
wound: 傷 創傷 「ゥウーnd」
悪文から憶える英単語 3
声に出して言いましょう。
The dump was so full that the workers had to refuse more refuse.
dump: ゴミ集積場
reFUSE: 断る 「rィfゆーz」
REfuse: ゴミ 「rえfューs」 [公式な言い方。通常garbage、rubbish、trash]
悪文から憶える英単語 2
声に出して言いましょう。
Since there is no time like the present, he thought it was time to present the present to his girlfriend.
the PREsent: 現在 「prえznt」
preSENT: 贈る 「prィぜnt」
PREsent: 贈り物 「prえznt」
悪文から憶える英単語 1
声に出して言えますか?
The farm was cultivated to produce produce.
CULtivate: 耕す
proDUCE 1: 生産する
PROduce 2: 農産物(野菜・果物)
Glass dismissed! 紙ボトルが登場
Class dismissed!(授業はここまで)は教室で先生が使うことばですが、それをもじったのがこの記事(ザ・ガーディアン)のヘッドラインです。
Glass dismissed: wine goes green with paper bottle drive
「ガラスはここまで。ワインが地球に優しくなる(go greenで頭韻)、紙ボトルの運動に合わせて」

そして、「When in Romeというサステイナブルブランドのeco bottle(イーコゥ/エコゥ バ/ボトゥ)がオカドゥ(英国ネットスーパー)から今週販売される」と。
Eco bottle from sustainable brand When in Rome goes on sale through Ocado this week
シャンパンの紙ボトルはやや無理があるかも。
盆石展

古式3Dアート。細川流盆石展が6月に開催されます(遠山モナも参加予定)。詳細はのちほど。ご興味ある方は是非。