UMAMIとは

最近クロスワードにも登場し始めた単語umamiは、日本語の「うま味」から来た“英語”です。
 そのブレーク前の英語圏には、お馴染みの4つの味(taste)を表す形容詞、

  sweet、sour、bitter、salty

がありましたが、今や、

  sweet、sour、bitter、salty、umami

とクインテットの構成員となりました。和食ご発展ご同慶の至りです。

 その経緯や語源については、例えば:
https://www.ajinomoto.co.jp/kfb/umami/umami_sugoi/

Cambridge Onlineではumamiを「第五の味」として
  a strong taste that is not sweet, sour, salty or bitter and that is often
  referred to as “the fifth taste”:
とあり、続けて
  … which is the intensely savoury taste imparted by glutamates …
と「グルタメイト」グルタミン酸塩(など)が元との解説があります。

 品詞としては「名詞」で、4つの味は形容詞ですから、一緒にするとやや違和感があります。で、味の評価には、

  (X) This is very umami!

と言うよりは

   This has a very good umami taste!
It’s umami-rich.

などとしたほうが坐りが良いようです。

Laugh a little 4 ― 禅ホットドッグ

禅はZenとして英語圏に広まり、笑いの分野にまで進出を果たすほど知られています。大変有名なZenジョークです。
 ある禅師がNY市を訪れ、道ばたでホットドッグ売りに「全部入れたものを」と頼む。できたものを受け取り、20ドル札を渡すと、ホットドッグ売りはそれをキャッシュボックスに入れて蓋を閉める。禅師は「私のおつり(change)はどこに?」と尋ねると、さてどんな答えが返ってくるか? という作品です。

 A Zen master visiting New York City goes up to a hot dog vendor and says, “Make me one with everything.”
 The hot dog vendor fixes a hot dog and hands it to the Zen master, who pays with a $20 bill.
 The vendor puts the bill in the cash box and closes it.
The Zen master asks, “Excuse me, but where’s my change?”
 The vendor responds, “Change must come from within.

「変化(change)は自らの内より生じねばならぬ」

円山なのめさんの本

一昨日大きく揺れました。石巻の友に連絡したところ、家が壊れそうなほど揺れたが大丈夫とのことでしたが・・・。
 そして今日は大雨。
 円山さんの詩はこんな日に読むと、よりしっかり感じられるかもしれない。
 この詩歌句集はすべて和訳付きで、俳句は直訳に近いものが多く、去る人へ向けた表題の短詩なども含め、驚きが続きます。

「雑学は死なず、ただクロスするのみ」

今日のNYT・ミニクロスワードパズル(無料)のテーマは「バレンタインデー」。答え合わせをしませんか?
HOW TO: The New York TimesのHPのThe Mini Crosswordへ行き、
    https://www.nytimes.com/crosswords/game/mini
あとは、例えば、次のように、ヨコ7をクリック(アイフォンはタッチ)すると、マス(空マスです)がハイライトされ、下(ブルーの帯)にカギが出ます。答えはその下のキーボードを使って、一文字ずつ書きます。今回はテーマ関連のQ&Aを取り上げました。

やれそうですか? いつかいちどやってみましょう。

原典: Old soldiers never die. They just fade away.
Ken典: Trivia never dies. It keeps the crossword puzzle alive and kicking.

愛されている自販機

自販機(automatic) vending machineはどこにでもありますが、この(artistic) vending machineのように愛されている自販機を私は知りません。

On a Shibuya backstreet

英語にすれば
  I don’t know any vending machine that is more loved than this one.

自慢機なのでしょう、店主にとっては。よく使う帰り道の途中で発見。

半導体チップ不足

CNN

英語でArmageddon(アーマゲドゥn、日本語:ハルマゲドン)をもじってChipageddon(チッパゲドゥn)という名を付けたbreaking news。新語のこれからの浸透度はわかりません。ところで、chipにはスラングでmoneyという意味があり、The Free Dictionaryには、
  I don’t make enough chips for a new car right now, so this junker will have to do.(今は新車を買う金を稼がないから、このボロ車で間に合わせるしかない)

ただこれを直訳すると「今は新車のためのチップを作らないので、このボロ車で間に合わせるしかない」となり、2021年のChipageddonを偶然にも予言した形になっています! 辞書からこれだけの驚愕を受けることはあまりなく、それもfreeで。この偶然は強引に持ってきたのでは?という見方もあるでしょうが、それは「強引シデンス」としてご寛容を。

ハルマゲドン(英語はアーマゲドゥn)は、「世界の最後の日に起こる善悪諸勢力の終局の決戦場。転じて、世界の終わり」とコトバンクにあります。
善悪はともかく、世界の自動車勢力の決戦場になるぞぉ!と知らしめるのがCNN画像の主張なのでしょうか。カルビーなどのチップスは2021年も潤沢のようで安心ですが。

『ピーター・パン』の作者の名ダジャレから表現を2つ学ぶ

映画Finding Neverland(『ネバーランド』)で、その人生に光が当てられたJ.M. バリーは、戯曲Peter Panの作者であり、多くの戯曲家同様、成功作ばかりではなかったのですが、あるディナーパーティで、

  Your plays are not always successful, I suppose.

といった内容の、何とも無礼な質問を受けたという話があります。これに対してバリーは、

  Some of my plays peter out and some pan out.

と答えたといいます。
 これはPeter Panをベースにしたものに間違いはありませんが、慣用句が上手に使われているところが見逃せません。そのこころは?

  peter out 先細りになって終わる
  pan out  次第によくなって成功する

というわけです。あっぱれ! The best!

言葉遊びが好きで空を飛ぶ少年はPeter Punであると40年ほど前にラジオで語ったことがありましたが、あまりヒットしなかったようです。