あの「ホッピー」が英語クロスワードに登場!

ニューヨークタイムズのThe Miniは、5x5中心の小クロスワードパズル無料かつ毎朝チャレンジできるものですが、今日は何と日本で戦後開発され、人気堅持のビールテイスト飲料ホッピーがカギに登場しました。世界進出Hoppy-steppy-jumpy!の勢い。

NY Times The Mini

答えのaleは味の面でも異なるようですが、とにかくホッピーにエールを贈る点では良いのでは。
お祝いはやはりこれでしょうか:
I’m so hoppy for you!

あの男声合唱団公演があります

昨年はコロナ禍で中止になった定期公演。元気の出るコンサートです。

海のものとも山のものともつかない私は、こうしたキッパリとした皆さんのコーラスを、とてもうらやましく眺め拝聴したものです。
昨年ご逝去されたメンバーで友人の鈴木哲雄さんはマストの上から参加されるのがマストだと思われます。
Have an ocean of fun.

The loo 4

Looがフランス語の影響を受けたという有力説を紹介しましたが、やや力不足ながら、looがgardylooという警告の言葉から来たという説があります。

家の廃水を窓から捨てる習慣は人類がつい最近まで維持していたもので、20世紀初頭に書かれたO・ヘンリー作「魔女のパン」には、夢破れた主人公が、自ら調合した化粧水を窓から捨てる場面があります。が、それよりずっと以前から、高い住居に住む人は、いらなくなった水を、鍋やchamber potから捨てる際に、階下の住人へ向かって

“Gardyloo!”

と叫んだといいます。ゴルフ場で叫ぶ”Fore!”と目的は同じです。

 この警告は、フランス語の“Gardez l’eau!”ギャルディロォ「水に気を付けて!」が訛ったもので、やがて略されLoo!になったということです。(これはbeforeが”Fore!”と略されたことと似ています)。

 さてこの「廃水」ですが、その中にはpot「鍋」からではなくchamber pot /ちぇいmブーポッt/からのものもありました。この「部屋ポット」(直訳)は、やはりフランス語のpot de chambre ポドゥシャーmブルから来ており、配管システムのない時代に、寝室等に置かれた生活必需品でした。
 子供用のchamber potはpottyという可愛い名が付けられています。これに座って事を行う大切な訓練をpotty trainingと呼び、go to the pottyとかsit on the pottyという日常表現があります。

これは、”Sitting on the Potty”という名の教育目的の歌です。
https://www.youtube.com/watch?v=_RQFMyof650  

the loo 3 or the toilet

北米でtoiletと言うと、生々しい印象があり、通常bathroomが使われます(bathがないのにbathroomという場合もあります)。こうした言い回しは、

  euphemism「婉曲表現・婉曲語法」 /ゆーfァミzm/ (ひら仮名にアクセント)

と呼ばれますが、toiletを避る理由は、toiletが不浄の物というイメージがあるからです。この行に2回出ていますが、北米英語ユーザーが見ているなら、これで2度不浄感を味わっている勘定になります。

 その訳は、toiletという音がtoilet bowlに直結するからです。

 多くのスタンダップコミックが英雄視するレニー・ブルースは、言葉狩り的な時代の風潮に命を賭けて立ち向かった問題おじさんでしたが、If you take this toilet and boil it, it’s clean!という主旨の迷言を残しています。どんなに煮沸し磨いてもdirtyというイメージが消えないことを嘆いているようにも聞こえます。

英国でtoiletという呼び名が常用されるのは、toiletが、海峡のすぐ向こうで、化粧関連の用語として長く使われていたからです。例えば、

  eau de toilette(オ・ドゥ・トワレ)(英語読みで)/オ(ゥ)ドゥトゥワれッt/

は、「トイレの水」でなく、「化粧(の)水」を指します。toiletを嫌う北米でも、ホテルで提供される歯磨き、歯ブラシ、石けん等のセットは、

  toilettery /とィレトウリー/

と呼んで使ったり、集める人までいます。

The Loo 2

looというスペリングで最初に現れたのは1940年ですが、すでにジェイムズ・ジョイスが小説『ユリシーズ』の中で、歴史的地名Waterlooをwater closet(水洗トイレ)に掛けたといいます。さらにそれ以前に、第一次世界大戦で英国の軍人がフランス語の公衆トイレlieux d’aisances(直訳:安心の場)のlieux「リュー」を持ち帰ったといった説もあります。

ただ更にそれ以前の19世紀末に、英国の風刺雑誌Punchのある号に、「ではハレルヤのところからもう一度はじめますよ、ルーでもうすこし長く留まりましょう!」Now, we’ll begin again at “Hallelujah,” and please linger longer on the “Lu”!と言う指揮者と、困惑顔の聖歌隊を描いた漫画があり、すでに「ルー」はトイレの意味として健在だったようです。

更に更に18世紀の文献には、I am myself employed in constructing a lieu here …「ここにlieuを建てるために雇われて・・・」とあり、やはりフランス語からの借用語(loanword)として違いないようです。

これらの情報は
https://www.wordorigins.org/big-list-entries/loo
漫画も出ています。トイレも深い。これはわかりやすく啓蒙的な、illuminatingな記事でした。いやそれを言うなら

It was ilLOOminating!

ただ、北米英語でtoiletと言うと話が違います。

THE LOOについて

日本語の場合、元からあった名に、いくら「お」や「ご」を付けても、今ひとつパッとせず、結局「トイレ」に落ち着いているようですが、英国英語ではトイレはその元のtoiletが標準の名。looというカジュアルな名もあり、肩肘張らない、気の置けない場や相手に使われます。
標準的なgo to the toiletという言い方に対し、go to the looは砕けた言い回しになります。

北米英語で「トイレ」を表すbathroomは、英国語になると「浴室(トイレ付きの場合もある)」を指します。
ちなみにビートルズの”She Came In Through the Bathroom Window”は、「風呂場の窓から入って来た」とイメージできます。

なぜLOOか? いろいろな語源説があって普通の風呂場よりずっと華やかです。真説とされるのは、

Halleluya

晩柑の思い

中学2年E組時ご担任・松田先生から蜜柑を頂いた。河内晩柑(かわちばんかん)と呼ばれるもので、スッキリと美味しい。愛媛県は生産量日本一という。熊本県河内で生まれたこの蜜柑は土地土地で独自に命名されているものが多く、先生がいらっしゃる愛南地区では愛南ゴールド、宇和郡で宇和ゴールド。
以前にいつまでも延々とぶら下がっている蜜柑のようなものを「未完」と呼んだことがある。
当たらずとも遠からずだったかもしれない。この晩柑は花から1年後に出荷されることを同梱のニュースレターのイラストで知った!

あいなんマザーズ通信R3春2号より

「汚く」なんてあなた、美味しいよ。春に育ち始めた若い実と一緒にぶら下がっているのだなあ。わかりやすい絵でものごとを知るのはありがたい。それにしても長い熟成について今まで知らなかった。己に無知打ちたくなるなあ。またひとつ先生から学ぶことができた。

辞書にlate-ripening citrus (e.g. pomelo)という定義があった。説明のスタートとしては適切だが、響きの良いBankanと呼んで始めれば興味をさらに湧かせることができるでしょう。

「ユーホウ」UHO(unidentified hanging object)というニックネームは、もぎる・もぐことにしよう。Stay gold.

日々是・脚韻 /ed/ – /ed/ 

雨の日が増え、小生のささや花壇のデイジーが濡れて傷んで乾いた花殻が増えてきている。

「花殻」は「ハナガラ」とすると鳥のようだ。
「花一体」とか呼ばないところがウィットで
母音があ・あ・あ・あと続いて明るく言いやすく
いとおかし。
片や英語のdead headは脚韻を踏んで言いやすいが
これは個人的に頂けない。食したいのでなくて、
自分のことを言われているような気にさせるほど
語の選択が情けないのと、「デデッd」と出て来る音が
おそろし。デデと言えば・・・

「行き止まり」の英語dead endは「デデn」と聞こえる。
車で行き止まってしまうと、同乗者もろとも
『ピンクパンサー』のテーマに合わせて
「デデn、デデn、デデnデデnデデn・・・」
と唄う習わしが(ところどころに)あるのもいとおかし。

家の中にも。これは花期が終わったデンドロビュームの花殻をめっけ。
dendrobium (音:デンドゥロウビゥm)「ロウにアクセント)。約1,800種あるとはいとおかし。

dendro-は「木」を表す(そういえば木のような種もある)。dendrology「樹木学」がある。
後半が不明。つれづれなるままに。
今日は録音。もうすこし続く。行ってきます。

柘植(つげ)を見ると思い出す

柘植を見ると思い出す。髪を刈らねば。

所用で上京。うまく行き、その帰り道。角刈りの柘植の生け垣。初夏の光。

英名はboxとかboxwoodで、見ての通り説明不要。片や「つげ」は「次」から来たという語源説あり。kaiが海だからハワイ語と日本語は親類だと小躍り(まではしなかったが)しそうになったあの時代が懐かしい。つげ義春もいた。
日本語の語源を知って踊ったことはあまりない。印欧語族のように、包んでもらってもいいと思えるような大きな安心毛布がない。大風呂敷でもいいから何とかならないかな。
次の通りには「ナイルの百合」が並んでいた。

そよ風にぶれる蕾。Summer’s bursting. 夏はじける。
この花の名、おなじみアガパンサス。
英名lily of the Nileとは、大見得切りだが良い名。数本切ってクレオパトラに持って行きたい夏の昼。
African lilyという名もある。
agapanthusは新ラテン語で「アガペ」(愛)とanthos(花)が合体させたものという。豪華絢爛。

花の名を知ると自分のものになったような気がする。言葉の力は所有の心。ロミオでなくてもロミオだし、知らなくても「あの花」であり「我が心の花」ではあるのだが。
単語も知ると所有したような気になるが、あれこれくっつけて口に出すまでは話にならないことは試験世界から離れるとよくわかる。

大通りに入ると立ちくらみを覚えそうな立葵の襲来。少し食べてもよいかなと思うほど空腹なことに気が付く。

Holy hollyhocks!