「バナナボート」- オゥ

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英語の歌があって、それを日本語で空耳的に言葉遊びする時代があって、私はその真っ只中で育ちました。

今週の『ラジオ英会話』ではハリー・ベラフォンテとオデッタのThere’s a Hole in the Bucketを鑑賞していますが、ベラフォンテの大ヒット曲「バナナボート」は、見事に当時の日本のpunster(語呂合わせ家)たちの歯牙にかかりました。

Day-o, day-oでスタート。これは「日」と「松島や・・・」の「や」が合体したもので「や」もoも呼びかけ語です。「日や」(朝や)ということでしょう。「手えを、足を」と歌っていたのは9歳の私だけではなかったでしょう。

Daylight come and me wanna go home.はDaylight has come and I want to go home.で、日が昇って家に帰りたい、とは夜中に労働をしていたようです。

Day, me say day, me say day, me say day, me say day, me say day-o.  日、俺は日と言ってる、日、日、日、日と言ってる、日や。

Work all night on a drink of rum. 現在形なので習慣でしょうか、夜中働く、(やはりそうでした)。ラム飲んで。I work all night on a drink of rum.  うーむ、カリプソ、カリブ、ジャック・スパロー、ラム酒-o。

Stack banana till de morning come.  バナナ積み上げる朝来るまで。I stack (up) bananas till the morning comes.

Come, Mister Tallyman, tally me banana. バナナを数える(計る)係、検数員に、早く来いよ、俺のバナナ数えてくれ、と。Come, mister tallyman, tally my bananas.

Lift six foot, seven foot, eight foot bunch. リフトしろ 6フィート、7フィート、8フィートの房を。計量を要請。Lift six-foot, seven-foot, eight-foot bunches.私はまだ見たことがないけれど、2メートルを超えるバナナの房があるそうな。

A beautiful bunch o’ ripe banana.  美しい熟れたバナナの房。A beautiful bunch of ripe bananas.

Hide de deadly black tarantula. 黒いタランチュラを隠せ死ぬぞ。実際にはほぼ無害のクモとか。これはほぼママで。

「今月つあ足りない、借りねばなーな」というのがCome, Mister Tallyman, tally me banana.の言語遊戯で、大人も子どもも繰り返していました。その意図的な空耳語が、9歳の私の脳内にも響き、以後鳴り続けているのですから、歌の影響悪影響は計り知れません。

Habananaイス night!

 

2 thoughts on “「バナナボート」- オゥ

  1. 顕先生,初めて訪問させていただきます。「ラジオ英会話」の生徒の一人です。毎回,テンポのよいレッスンの流れと,新鮮な会話表現などを楽しく学習しています。また,英語を通して異文化や多言語から「Literacy」を読み取ることができます。また,本日のご投稿にもある,「言語遊戯」は,語学を楽しく学ぶ上での大きな要素であると考えます。今後もどうぞよろしくお願いいたします。

    • Literacyまでチェックされているのですね。テストの外に追いやられがちな実用知識。これからも樂習を! Ken

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