from m/s to km/h

風の名にZephyr(「ゼfゥー」的発音)があり、a gentle breezeを表す。「西風」が語源で、ギリシャ神話の神でもある。この音が大好き(発音のこと)でZephyrと言うといい気持ちになる。

話は飛んで石原裕次郎。彼主演の『風速40米』。子どもの頃、まだ日活のアクション映画など見に行けなかった時期、近所の中学校くらいのお兄ちゃんが年下の我々に語ってくれた映画のひとつがこれ。当時は近所にそういう「見てきたぞ」で始める語り部がいて、どこかの家の前や道ばたで子どもたちは聞き入った。子どもながらに風速は毎秒ベースだという知恵はあり、彼の話から、裕次郎だけが生き残れるくらい危険な速度だろうなどと想像を巡らせていた風速40メートルの印象は未だ変わっていない。

私には時速何キロの風のほうが分かりやすい。スマホの天気予報アプリのひとつにそれがあったのでホッとしている!長く生きてきたボーナスである。

そういえば野球投手の球速は時速何キロ。こちらを秒速にすると私はすぐ分からなくなるに違いない。

時速は風という車に乗ったイメージ。

秒速は現在の自分の視点を1秒後に40メートル先にさっと移すイメージ(子どもの頃は実際にそうしてみたこともある。何度も)。そしてそれに裕ちゃんが台風の下で暴れまくるイメージを重ねる。

英語圏だから言うのではないけれど、ハリケーン等の速度はkm/mile per hour。

メートルに3.7を掛けてキロをつけるという手もあるようだ。

というわけで時速キロメートル派の自分ではあるが、裕次郎の秒速は永遠です。

鳶入りで英首相(というより凧う上げる秘訣やな):

Kites rise highest against the wind – not with it.   Winston Churchill

 

 

5 thoughts on “from m/s to km/h

  1. Zephyr 電子辞書で10回位音声再生して、発音してみました。コンビニ駐車場の車の中で(笑)
    先生が首を何度も動かしているところを想像して癒され、運転疲れも吹っ飛びました。
    運転中のCDは、先月KENロスになって中古で購入した150のスパイスですよ。
    さあ目的地まで秒速でなく時速で、Here we go!

  2. Zephyr 良い響きですね。私の世代では「zophy」という音を連想します。英語ではありませんが。そう初代ウルトラマンの最終回に登場する宇宙警備隊員の名です。

      • It’s amazing! スーパーマンのイントロは子どもの頃日本語で聞いた記憶があります。英語で聞くのは初めてですが,しっかり聞き取れたのは日本語で意味の大体を知っていたことと,遠山先生のラジオ講座を続けている功徳です。I’ve said it!

        • 良かった! Congrats! 内容語を強め機能語を“捨てる”基本テクニックは、
          プロのナレーターにもそうでないネイティブにもどちらでもない私たちにも
          変わらず重要。頑張りましょう。

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