年末鶏物帖

近所一帯を我が物顔で歩き回る野生のニワトリferal/wild chickenたち。夜半を過ぎたあたりから鳴き出すと、あちこちの友人たちが呼応する。友だちが多いことは何よりだが、こちらにも事情がある。ホテルや市内で見ることはまずないけれど、住宅地にはそれなりに多い。一体彼らはいつ頃この島にやって来たのだろうとチェックすれば、ポリネシア人が舟内にヤケイ野鶏jungle fowlを飼いながらアイランドホッピングをしたことに始まるようだ。19世紀にはマーク・トウェインがこの島にやって来て、見事な紀行録をものしたが、そのボートの中にも鶏が鳴くシーンがあった。やはりうるさいとのことであったような。とにかくかなり前から我が物顔だったのである。この列島archipelagoの中でも特にK島は鶏の天下だ。20世紀後期のハリケーンで一般的な鶏を飼う鶏舎が多数破壊され、自由になった鶏たちはジャングルへ入り、古参の野鶏と交わって爆発的に広がったという。英語島は繁殖レベルはぐんと低いけれど、別にこちらとしては卵を頂くわけでも、取って食おうというわけでもないので、魚釣り用のタモと棒を合わせた自家製のチキンキャッチャーで捕まえ、箱に入れ、動物愛護協会に引き取ってもらう。需要はそれなりにあるようで、ランチでといっても昼時でなく牧場で、あるいは農場や家の庭で飼う目的で引き取る人もいるという。ちなみにこの列島は地殻と共に北へ日本の方面へ向かっているという。archipelaGOというくらいだから仕方あるまい。そのうち泳いで渡れる日が来るかもしれない。目を今に向け戻すと、現在までの鶏過としてはキャッチャーで2羽、協会貸与の檻trapで7羽ほどの鳥果があり、短い年末の期間に全ファミリーを愛護協会の庭に移したことになる。引っ越しは新しい文化を学ぶチャンスでもある。以下、思い出に残る鶏過を簡単に。

鶏逃がしたところ。近所の猫が入っている。ポカを越えて行くと・・・
カモフラージュしたのに、また入っている。キャットフードがえさだから仕方がないが。
おお1羽。このあと弾みがついて
6羽目あたり
そして大晦日、このtrapを返却する日。と、This is a first.過去にないこと。雄鶏roosterがにいらした!


 撮る物もとりあえず愛護鳩翁会へ。

動物愛護協会Humane Societyの勇姿
Knock, knock.
よくやっている

昨夜は花火が大量に打ち上げられ新年を迎えた。打ち上げ時間は制限があり、警察からの注意によると

Police are reminding the public that fireworks may be set off only between 9 p.m. New Year’s Eve (Friday, December 31) and 1 a.m. New Year’s Day (Saturday, January 1).   (このmay beはかも知れぬではなく・・・してよいということ)

大鶏物のあと、新年の夜は雄鶏氏のcrowingなしで大変静かであった。彼らは新天地で再会。捕まった雄鶏は寂しかったのかもしれない。 引っ越しは新しい文化を学ぶチャンスでもある。 とにかくこれでEverybody is smiling!

2 thoughts on “年末鶏物帖

  1. 遠山先生,明けましておめでとうございます。ハワイで新年をお過ごしなのですか。
    今年も,「楽習」を続けます。よろしくお願いします。

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