詩人で童話作家の西沢杏子さんから新刊の詩集『人ではないものが』が届きました。ありがとうございます。
虫を題材にした詩や人や動物を主人公にした童話作品で有名な作家ですが、今回の作品は現代の時事への言及もあり、題材も剥がれおちるタイルといった視点の拡張が感じられ、かつリズムとユーモア健在という異色作です。

曇天の庭。ショウリョウバッタの小さな小さな幼虫が若いシソの実で食事中。
この虫のメスの成虫は、オスの倍のサイズで、日本最大だそうだ。
精霊ながしの精霊船の形に似ているところから、その名が付いたという説が有力。
すべての生物や無機物に霊が宿るというアニミズムAnimismに通ずる命名ではないかと僕は感じ入っている。

少量バッタ
タイトルは1850年頃からある米国の表現。自分の幼少の頃を「(背丈が)バッタにとっての膝くらいで・バッタの膝ぐらいで」と大げさに表し、When I was knee-high to a grasshopperのように使う。
knee-high to a mosquitoという表現もあったが、(あまりに小サイズなので?)バッタに負けたとのこと。
これは「膝表現」としては特殊なものだが、より広く使われているものに、例えば
a knee-slapper 膝を叩くほどのとんでもなく面白いジョーク・話
があり、That’s too funny! I’m dead.「面白すぎる! 死にそう。」といった反応を引き起こす。
米国の第一次世界大戦後のジャズエイジに流行したナンセンスものに
the bee’s knees 蜂の膝 最高 極上
がある。That sushi shop is the bee’s knees.のように”the付き”のイディオムで、「あの寿司屋は文句なしの蜂の膝」とでも。当時流行し現在に至る不条理動物表現だ。
現在、英語圏の文化が非常に不安定になっている。こうした言語文化的伝統を引き継ぐ一翼を担うのは、ひょっとしてあなたかも知れない。Happy learning!
雨の続く日々。レイ・ブラッドベリの「長雨」The Long Rainを想う。雨が延々と降り続く惑星でシェルターを求めて彷徨う人間達の話だ。この作者は同じような表現を何度も繰り返すことが多い。読み進めるうちにその術中にはまってしまい、雨宿り願望がふくれあがる。
今日は雨マークがほぼ毎時間ついている。ミュージカル『アニー』を思い出す。The sun will come out tomorrow. という決まり文句が歌になってヒットした。英語劇でルーズベルト大統領として車椅子で歌ったことがあった。Sing everyone!とか大声で言って景気をつけたかも。明日は出てこんぞ、アニー。
学生時代にドラマでお世話になったピーター・マン先生の仰っていたことわざがある。Let not the sun go down on your wrath. 「自分の怒り上に太陽を沈ませることなかれ」とは「怒りを明日まで持ち越すな、その日のうちに静めなさい」ということ。穏やかそうな、ユーモアのある方だったが、いろいろあったに違いない、人間そういうことだろう。
A Place in the Sun 『陽の当たる場所』という映画があった。モンゴメリー・クリフト、エリザベス・テイラー、シェリー・ウィンターズ。不遇な青年が社会的成功を求めて這い上がろうとするが・・・という筋立てで、ウィンターズの存在感が強く印象に残る。
ウォーカー・ブラザーズの”The Sun Ain’t Gonna Shine Anymore”なるヒット曲があった。スコット・ウォーカーのおどろおどろしい声が、ウォールサウンドの真ん中でそう主張すれば、終末感のみ。兄弟ではなかったのだな彼らは。
ああ、早く出でて晴れ給え太陽。あなたは私の太陽です。

なるほど。近所の家の外に置かれたガーデニング用手袋を勝手に取ってくる猫と、それを持ち主に返したくて苦労する飼い主の姿が心に染みる感動の画像です。刺さってもよし。
建物にこっそり忍び込んで盗みを働く小規模な泥棒をCAT BURGLARと呼びます。BURGLARは「強盗」ですが、CATが付くと「こそ泥」となります。で、この言語遊戯は断念。この猫はただのTHIEFです。
しっかり左右そろえて咥えてきたものもあるなあ。英語では靴下と同じa pairで済むけれど、日本語だと「一足」vs.「1セット」さらに「ひと組」。「一双」なら一層フォーマルだにゃー。
近所にはFERAL CAT(野良猫さん)がクロちゃんという鼻の周りが黒いグレーっぽい猫が一匹しかいない。昔いた東京の家の周りには結構いたものだ。決まってやって来たのはダコタだった。人間は苦手なようで、触ったことがなかったが、それでも毎日のように訪問いただいた。分をわきまえた賢い野生動物と人間との共生として貴重な存在である野良猫FERAL CATたちがいなくなることは、果たして動物であるぼくたちにとっていいことなんだろうか?(修辞的疑問文)

辻堂のテラスモールから出て見上げた空に中秋の名月が漂っていた。
秋分に一番近い満月を英語では「収穫の(満)月」と呼ぶ。9月より10月の満月がより秋分に近い場合には、それがHarvest Moonになる。Harvestの名は、数日間は月の出がほぼ同じ時間なので、秋作物の収穫が夜遅くまで可能になるから、とウエブサイトThe Old Farmer’s Almanacにある。この「ベテラン農家の年鑑」(とでも)は1792年初刊。暦、アドバイス、読み物などが収録されている。
The Harvest Moon is the Full Moon closest to the autumnal equinox. (September 22 or 23). Unlike other Full Moons, it rises about the same time for several nights, providing extended evening light. Historically, this extra illumination helped farmers complete their harvests before fall frosts.
その他、the Mid-autumn Moon(直訳)、the full September moon(ざっくりと)
し損じたかな!と思うほど小庭に紫蘇を生えるままにしておいた。時折ぷーんといい香りがするし、葉や茎がいかにも元気に満ちていて、かつ今年も紫蘇の実を漬けようかなとぼんやり思っていたこともある。
台風の翌日、久々の太陽の下に出てみると、白い花が一杯で、虫や蝶が忙しくしている。
よ、皆さん、渋好み!と太鼓持ちのようになってパチパチ、いやハチハチ撮る。(一枚は蜂でないかも。無知かも)
とにかく幸せな蜂を見るのは実に嬉しい。鎌倉時代末期のように世は「なめんだら」の様相、蜂らも危機一蜂の事態にいるからね。They are BEEtween the rock and a hard place.だ。駄じゃれ部を大文字で書きゃ世も末じゃ。
Happy bees, happy bugs.

下の画像の右上方にしじみちゃん。WIKIってみたが種類蝶多くわからない。派手な者が多いなあ。ラテン系ばかり。で、個人用に「地味しじみ」「グレーしじみ」とする。

太平洋の向こう。映画とはひと味違うKill Beesが”流行”。What’s BEEn BUGging me is this.

巨大データセンターは、周囲の湖水を干上がらせ、騒音で蜂のやる気を削ぎ、よって花咲かず実結ばず、それが直、人間の生存危機に繋がる大問題となっている。引越センターは足りないし、たとえ足りても行政センターの何千何万何十万個分の敷地を持つデータセンターが330何個あるのがこの州だという。テキサスが味方刺すか。「thanks to ナニナニ」の否定的な使い方も深い。こんなこたあ有り・難いことであろうがのうホレイショー。
よく渡る橋のたもとにイタドリが群生している。

イタドリは「痛みを取る」という語源説が有力な植物で、

現在花期のピークだ。薬草として、食用としての歴史があるという。
この美事な”雑草”は、14歳から2年ほど、姉、祖母と一緒に住んだ水戸市堀町の家の庭の片隅に生えていた。というのは姉の記憶で、ぼくはそのイタドリの茂みをほとんど何も覚えていない。
巨大な収集癖のあったイギリスが、この草を持って帰り、Japanese knotweeds「日本節雑草」と名を付けて(まあ節があるので仕方がないとしても愛なき命名)、それが大繁殖した結果、現座までinvasiveだaggressiveだと呼ばれて忌み嫌われている。weedsと名付ければ愛でる気も起きにくい、芽出るばかりで。心にわびもさびもなくただ旅のお持ち帰り、あとは野となれ山となれか。There’s nothing British in the British Museum.というピリ辛のユーモアをどこぞで聞いたこともあるし、、、、、と悪口三昧になるのも、ぼくがこの花(あえて草と言わず)の華美に走らぬ姿を描いたある絵に、思い出や思い入れを持っているからかもしれない。
こちら昼近く、あちら午後8時近くの娘から電話。リキ君は自分の部屋。モリちゃんはママと一緒だ。話しながら写真を撮る。「モリちゃん、元気?」と尋ねると、しばらく下を向いて、そのあとGood.と言う。おお、2歳になっていろいろ覚え込んでいると感心。ぼくのことは「アポ」と呼ぶ。「アブエロ」(スペイン語)と言えないのでショートバージョンだ。語源はlittle 祖父で、grandpaのgrandが苦手な自分に合っている。




Say, “How are you, Apo?”.と娘に言われて、モリちゃんが
How are you, Apo chan?
と言うので大笑いとなる。娘も、そしてモリちゃんも笑っている。やがて、Bye-bye, Apo.となる。
I want to hold it.
と、アイフォンを手に持ちたいと言う。I Wanna Hold Your Handのビートルズレベルではないか。そしてスクリーンが

娘の声で、She’s giving you a hug.と。
Thank you guys. You made my day.
とぼく。