しばらく外に出ていないので・・・

イライラが昂じて・・・という状態を英語で

 cabin fever(名詞:直訳は「船室熱」。ただし、熱はなくとも、閉所に入りっ放しで外に出たくてもそれが出来ずイライラが昂じている状態を指す。ええいとばかり、キャビンフィーバーとそのまま訳されてもいます)。そうした状態をゲットしつつある、というイメージで、そうなり始めていれば、

  Two days of stay-at-home and I’m getting cabin fever.
そうなっていれば、
  A week of quarantine and I’ve got/I have cabin fever.

もうひとつ。

 stir-crazy(形容詞:長い刑務所暮らしで変になった、という原義で、stirはprisonのことですが、通常、長い間一箇所に閉じこもってイライラが昂じた、という意味)。真にクレージーにならなくてよい。go crazyという定型表現からgo stir-crazyと、あるいはget stir-crazyとも言う。そうなりつつあれば

  I’ve been home for three days and I’m going/getting stir-crazy.
そうなっていれば
  I haven’t been out for days and I’m stir-crazy.

こう言えば、この時期、Me, too.という返事が来るはず。Well, what can you do?(仕方ない)という言葉もよく聞きます。

♪by the time I get to Phoenix 不死鳥の町

暑くなると、♪フェニックスに着くころには、で始まるグレン・キャンベルの透き通るような声が聞こえる。用件があってアリゾナの町へ何度か行ったのはいつも真夏。現地で何とかこの有名曲の出だしを使おうと思ったが、40数度の町では、♪By the time I get to Phoenix, I’ll be melting…しか思い付かず、これは現地へ着く前にしか使えませんし、マイクもない。

『オズの魔法使』で西の悪い魔女が、I’m melting!と言って消えてしまう場面は有名だ。『フィールド・オブ・ドリームズ』では、時空を越えて出現した野球選手が、トオモロコシ畑の”宿舎”に消えるときに、このセリフを言う。

訪れた時期はもうかなり前で、その後スマホの天気予報アプリに作ったフェニックスのボックスを見れば40度半ば台が続く。体感温度feels-like temperatureは50度を越えるかもしれない。煉瓦塀で大きく区切った、外に人が全くいない、焼けるような空気の住宅地を思い出す。木々が緑で美しかった。

燃えて再生する不死鳥にちなんで命名された町? まさか!

あるサイトに、19世紀後半、南北戦争後に、過去の文明のあとに新しい町作りが始まったことから命名されたとある。「過去の文明」とは穏やかではない。

https://www.phoenix.gov/pio/city-publications/city-history#:~:text=Swilling%2C%20having%20been%20a%20confederate,ruins%20of%20a%20former%20civilization.

On a lighter note. 涼しく明るい話を。
あるとき、客室乗務員がユーモアをねじ込んだ機内放送をすることで知られるSouthwest航空を使い、フェニックスからサンフランシスコへ向かったことがある。そのときの「手荷物タグ」。

tag along あとについて行く お供する

荷札までsTAGgering humor(足許がよろめくほどのユーモアか)。

ダブルワードスクエア

クロスワードの大元と言われるワードスクエアword square(語方陣)。

H I T
I  C  E
T E  N

右左、上下の各列が同じ単語。

各列が異なる単語になったのがダブルワードスクエアdouble word squareと呼ばれる。時間があれば作ってみてはいかがでしょう。

H I T
A C E
M E N

縦横入れ換えても

H A M
I  C  E
T E  N

次はオンラインNYタイムズ無料ミニクロスワード欄に登場したダブルワードスクエアで5x5の千葉秀作。

これに黒マスを(例えば中心にひとつ)配すとクロスワードになり、一気にグリッド(枠)が広がります。

五社協定とコロナ禍

50年代は、テレビドラマに映画俳優を貸し出すなどもってのほかという時期が続き、映画会社5社が揃ってテレビボイコットをした時代。確かに各週新作が2本ずつ上映されていた映画黄金期だった。そこで放送局は英米のテレビシリーズをごぞって放映した。子供の私は、西部劇、海賊物、状況喜劇、SF物、アニメーション、ショー番組などで育った。こうした輸入物は吹き替えオンリーで、初期はすべて生(なま)だったという。やがて日本語のカーテンの向こうにあるのは? という興味が生まれていく。あんな風には言わないだろうし、あんな風には笑わないだろうと、映画館へ滅多に行けない小学生は想像筋?!をたくましくしていく。

今、米国では、ステイアットホームの人々に、日本の50年代のような現象が起こっているという。大西洋を越えた輸入物が増えているという。

on pause 物事がストップしている状態で

米国に英国文化が大きく流れ込む。

がんばりMARS  perseveranceという言葉

忍耐、不屈の精神という意味のこの言葉が、2日にわたり耳と目に。

亡くなった公民権運動のヒーロー、ジョン・ルイス議員の葬儀で、バラック・オバマ氏が賛辞eulogy(ユーロジ)の中で故人を
  A man of pure joy and unbreakable perseverance.
と讃える。

打ち上げられた火星探査機の名が

これは打ち上げ前のニュース。NASA to …はNASA is to …の略で見出し常用。それにつけても、行って来Mars、頑張りMars、というのが最近の傾向。一方我らが地球はPlanet Perseveranceと改名できそう。頑張りEarthもある。

ヤモリについて

今は遙か遠き英語島のヤモリgecko。

”It’s so hot out I can’t get going.”

日本の多くの地方でヤモリは家を守る神的な存在。英語島でも同様。家でケッケッと鳴く。爬虫類。ちなみにイモリは両性類で日本では井戸を守る役目があるらしい。
ヤモリgeckoの語源はその鳴き声から。
イモリはnewt。元はan ewteで、それが、a newtに変化したもの。

そのヤモリが変なときに顔を出すことがある。

 Her new album sounds perfect from the gecko.

これは
 from the get-go
というフレーズの聞き違い。
 get going(スタートする、始める)
から連想できるように、the get-goには「始め、最初」の意味があり。
 「彼女の新アルバムはスタートから完璧」
ということです。

get-goの発音は、getの/t/を言ったつもりで一瞬息を止め、goにつなぐ。「月光ウ」に似たもの(「月」の音を高く)。

geckoは、一瞬息を止めるところがないので、「下戸ウ」。

微妙に違う発音なので上のような空耳が起こる。

ちなみに、映画『ウォール街』でマイケル・ダグラスが演じる主人公の投資家mの姓名は、Gordon Gekko(Geckoでなく)で、欲にしんにゅうがついたような人物。彼の、
  Greed, for lack of a better word, is good.(欲は、より良い言葉がないので、よろしい、としよう)
というセリフは、80年代後半のバブル金融界を風靡し、やがてGreed is good.(欲はよろしい)と略された形で定着。
  Greed is good. ― Gordon Gekko
と、頭韻のGが並ぶ。名がWolfeのような威勢の良さがないところも興味深い。いや、get goの響きもありそうだ。
 相手役の名がFox、その他Wildman、Lynchなど、興味深い名のキャラクターが登場する。

インドネシアに
 Cyrtodactylus gordongekkoi
なる種名のヤモリがいるが、後半の種小名は,この映画のキャラクターにあやかった命名だという。

☆ He is rich that has few wants. ―― Kona Gecko, et al.

ハーツラーさんの写真

今は遠き英語島に住む写真家リンダ・ハーツラーさんが、地球に接近したネオワイズ彗星Comet Neowiseの夕刻の姿を送ってくれました。

リンダさんと夫のダン・ハーツラーさんは共に写真家として活躍しています。

この寡黙な宇宙の旅人に私がインタビューを試みました。
K: Neowise, what is the purpose of your journey?
N: Don’t know.
K: Do you feel like taking a break sometimes?
N: No, I’m fully comet-ed.
K: Well, I hope to see you again sometime, Neowise.
N: Likewise, Ken, in about 6,800 years’ time, maybe.
K: Maybe.

うしろのトトロ

今日も外に出た。2時間ほど歩く。閉店していないスタバでコーヒーを飲み、小町通りに入ったらいた。Ta-da! Tororo. 映画にはI wish I were there.と思わせるものと、Lucky I’m not there.と思わせるものがある。『となりのトトロ』は前のほうのような気がする。

大きさの関係上うしろにいってもらった。よ、ひさしぶり。

Rotten Tomatoesにこんな5つ星reviewがあった。
An enchanting movie for children, so beautiful in its wonderful simplicity, innocence and sweetness that it feels like almost impossible not to be touched by such an adorable story devoid of clichés and with no need to rely on villains or contrived conflicts.

なかなか立派な感想だと思う。ただ最初にfor childrenと言いながらご本人の心に響いたのであれば大人向けでもあろう。個人的にはIt’s for all ages and all time.的作品と感じる。子供にしか見えないものが皆(というか観客)に見えるというあたりの仕掛けはclicheかもしれないが、あれが見えないのぉ?と言わせないところは立派。そして、トトロが出てきても事態が好転するかどうかがよくわからないというととろもハリウッドアニメとはまるで違う。Zen的流れあり。かつ、あちらでfamily moviesのベスト5に入っているらしい。これもまた立派。英国スラング風に言えばIt’s a ripper.か。