早口へSWITCH

間違いに配慮しながら一息3回に挑戦。

カンマがない。通常「2」のような若い数字は綴る。

?がない。which witch watchesが正しい。ただし好物の卵の仰ることなので没问题とし、一息5回にもチャレンジ。Internetより拝借

税沢三昧 

太古に習った18世紀植民地アメリカのキャッチフレーズを思い出している。

 NO TAXATION WITHOUT REPRESENTATION (代表なくして課税なし)

現在これを噛みしめているアメリカンが増えつつあるようだ。
ジャパニーズだって負けてはいられない。
I’m going voting now. 行ってきます。

田邊祐司さんの本 

表紙に「音声教育の小通史」とあるが、1809年を英語事始めの年として、2世紀半の流れを、詳しくかつ面白くまとめた「小」抜きの通史。これまでにないアングルからの内容であり、教える者の参考書としての存在感に溢れた、田邉先生の新著です。
 

PUNACEA 定番: デカルトと、後からバーに来た馬の話

Seventeenth century French philosopher René Descartes is ordering a beer, when a horse walks into the bar and orders a martini. The bartender hands the horse a martini ignoring the philosopher.
 Descartes says “But I was here first!”
 And the bartender says: “Yes, but I never put Descartes before the horse.”

17世紀の哲学者ルネ・デカルトがビールを注文していると、バーに馬が入って来てマティーニを注文する。バーテンダーは哲学者を無視して馬にマティーニを渡す。
 デカルトが「おいおい、私が先に来たんだぞ!」
 バーテンダーは「はい、しかし物事には常に順序というものがある」(馬の前に(デイ)カートは決して置きません)

読み: René Descartes 「ルネイ・デイカーt
落ち: put the cart before the horse 「荷車を馬の前に置く」⇒「本末を転倒する・非論理的なことをする・順序を間違える」 
こころ: put デイ カーt before the horse

  • Small utility cart with donkey (Ghana, 2020)
  • donkeyを除いては正しい順序です。Wikipedia

ちなみ:
デカルトの有名な言葉、
  Cogito, ergo sum. ( I think, therefore I am. )
は、 
  Dubito, ergo cogito, ergo sum. ( I doubt, therefore I think, therefore I am. )
を簡略化したもので、元は「私は疑う・そうじゃないのではないかと思う」で始まり、全体は
  「我疑う、故に我考える、故に我在り」
というのが正式な論理となる。語呂
 ”ああ、あそこのタコ焼き食べたい”と思えば我が在るわけではないようだ。
 タイトルのPUNACEAPANACEA(万能薬パナセア)のもじりで、自家製の「パン能薬」。少々の癒しを狙っている。 

うなぎ文は何語にもある?

「うなぎが私、こちらが刺身定食」という日本語がどうも“変”なので、「私はうなぎです」を「うなぎ文」と名付け、日本語にしかない特別な言い回し、かつ、英語で伝えるときは直訳せずに正しく・・・という異言語摩擦回避のアドバイスさえ生まれています。が、このカジュアルでわかりやすい表現はどこの国にもあるに違いない、と大見得は切らず、あるのではないでしょうか。英語ではとっさの言い方として使用されます。例えばサーバーが誰がどれだか覚えていないときに、

 I’m the coffee. He’s the tea. And she’s the latte.

と説明することができます。英語でもどこか”変”なので、やや苦笑しつつ言うことが常で、真顔だと”変な人”になります。それはともかく、ここで大事なのはtheの使用です。the coffeeで、「注文した・そのコーヒー」という限定感が加わります。(I am coffee.は、話者の存在全体が珈琲化するのでイマイチです。)
 というわけでうなぎ文を英訳すれば、

 I’m the eel.

コリアンやフレンチ、イタリアンやチャイニーズではどうなのでしょうか。

老スキーヤーは死なず・・・ snowclones

原典はGospel
”Kind words can never die, never die, never die,
Kind words can never die, no, never die.”.

唄えそう。これが軍隊へ。

British Army song:
Old soldiers never die, never die, never die,.
Old soldiers never die, they simply fade away.

これをマッカーサー元帥が退任演説の中で、

General Douglas MacArthur:
Old soldiers never die, they just fade away.

決まり文句の一部を変えてもじった作品をSNOWCLONEという。
エスキモー・アレウト語等に多数の雪の名があることをベースに生まれた言葉。
ちなみに「雪」にちなんだスノークローンを。

Anonymous:
Old skiers never die, they just go downhill.

Old …s never dieで検索するとゴマンと出て来ます。
ついでに銀行メンは。

Old bankers never die; they just lose interest.

暗い夜が明るくなるかも。😆

頭韻矢の如し READ THE ROOM

この「空気を読む」ことを表す表現のTHE ROOMは「その状況・その場」。動詞READは日本語表現と同じだ。Power Thesaurusでは次のような言い換え表現を挙げていて「空気」に似たものも見受けられる。

  1. gauge the mood.
  2. perceive the vibe.
  3. sense the atmosphere.
  4. understand the energy.
  5. apprehend the collective sentiment.
  6. assess the environment.
  7. capture the prevailing mood.
  8. comprehend the nonverbal signals.

READ THE ROOMの口語としての簡潔さが感じられる。

部屋兵家をもうひとつ。「部屋に最後までいた人」は、反対意見もある中、最後までとどまって主張をあと押した人物を指す。

 Jay was THE LAST PERSON IN THE ROOM.

また、すぐそこにあるのに誰も触れない語らない重大な問題のことを「部屋にいる象」に喩えたのが、

 The issue is an ELEPHANT IN THE (LIVING) ROOM.

このangels in the living roomはイディオムではないが元気のようだ。

ホトトギスシーズン

好きな花のひとつ、ホトトギスは2ヶ月前くらいからチラホラ咲いていたのだが、秋になって本気になってきた。ただ、咲きたいときに咲きますという姿勢は立派だ。
 漢字は「杜鵑草」。鳥のホトトギスの胸にある模様に当てた命名という。そんなに似ているのかなと。油染みとの連想で「油点草」という別名もある。


 「杜鵑草」の「杜鵑」は日本語の意味としてホトトギス(鳥)を表す。
 この花の中国語名は「小杜鵑」だが、「杜鵑」はカッコーを指し、「小杜鵑」といえば「小型のカッコー」という意味だ。
  カッコーが 海を渡れば ホトトギス
  杜鵑も 郭公も同じ 格好なり
 英語名はというと、lesser cuckooで、文字通り「小カッコー」である。
 この「lesser 何々」という名付け方はベストなのだろうが、劣っているような、重要ではないような気がして、しっくり来ない。


 

『きょうだい学』の向井さんを囲んで

20世紀80年代の生徒さんだった向井忠義さんからは、アフタークラスで大変多くのことを学ばせて頂いた。 NHK番組『おかあさんといっしょ』の体操のお兄さん(4代目)を務めた向井さんが、主宰される体操クラブに通うお子さんたちのbirth orderによって生じる性格の違いを伺う時間は楽しく、「さあ、きょうだい学だ!」と皆が集まった。私のクラスでなく、そのあとのグラス越しの話を目当てにする生徒さんもいたかもである。
  その向井さんがこの度『きょうだい学』を上梓された! 再び出会いの場を作って頂いたModel Language Studio主宰の太田雅一・クローディア夫妻と共に、良い時間を持つことができた。「育てる」という意味を見直せる本であり、かつて子どもであった自身を眺めることもできる。御本多謝。(左からマサさん、向井さん、moi、クローディアさん)