最終号の表紙の言葉

down the road

「この道を下ったところに」と道案内するなら、It’s down the/this road.と言えるわけですが、「平らな道」の場合、その方向へ指を差し、さてどんな前置詞を持って来ようか、となると・・・・・・

alongかdownになります。downにはalongと同じ「沿って」という意味もあり、「この先に」という表現にも使えます。

ややこしいぞという反応をなさる方。慣れると楽で、down this way(この方向に)、down the/this streetなどの形でと会話でよく使います。

「楽習」10月号は最終号となりましたが、表紙のメッセージで使われている

  See you down the road.

の場合、(this roadではない)the roadは「人生という道」を、down the roadは「この先で」という未来の漠然としたある時点を表しています。

やや渋い言い方であり、人生を旅する者が同じ旅人に掛ける言葉とでもいいましょうか。

フランシス・マクドーマンド以外に主演はいないと感じさせる映画Nomadland『ノマドランド』の最後のセリフが、

  See ya down the road.

でした。

ちなみにこの映画を見て、J.R.R.トールキンの言葉を想っています。

  Not all those who wander are lost.(さまよう者すべてが道に迷っているわけではない)

6 thoughts on “最終号の表紙の言葉

  1. Well done, Ken-sensei! Thanks a zillion.

    I bought it and tears 😭 naturally fell down.

    Same here, see you along the road in another land⁉️

    Good Luck 🤞

    Smiley Taka

  2. はじめまして、遠山先生。今日、書店に寄り「英会話学習10月号」の表紙を見て「最終章」と書いてありびっくりしました。1994年から聴かせていただいていた先生の英会話。先生の講座は、楽しいストーリーを通して様々な英語表現を学ぶことができ、知らず知らずに英会話の力がついてきたように思います。遠山先生のことだから、また、ひょいとNHKラジオに帰ってきてくださると信じています。いえ、必ず帰ってきてください。ほんとに長い間、ありがとうございました。

  3. 英会話楽習を続けてきた者です。学生の時にラジオ英会話も少々やっていました。

    学生の時にラジオ英会話を聴いたことで、英語で会話することの楽しさを感じることができました。その時初めて、英語を単なる試験科目の1つではなく、外国の方々と意思疎通を図るツールの1つとして認識できた気がします。

    社会人となった後、書店にて、先生のラジオ英会話が「英会話楽習」と名前を変え続いていることを知りました。ラジオ英会話で感じた英会話の楽しさを思い出し、英会話楽習を手に取り、現在まで続いています。

    最初は先生の講座だけでしたが、現在では英会話スクールやオンラインレッスンまでやっています。
    学生の時は色々あってラジオ講座が続かなかったのですが、社会人となった今は試験勉強等の障害が無く、純粋に英語を”楽習”できています。

    私が英語学習を続けてこれたのは、間違いなく先生の講座のおかげです。
    英会話の楽しさを教えていただきありがとうございます。

    私はこれからも英会話”楽習”を続けていきます。
    いつかまた、先生の新しい英語講座に出会えたらうれしく思います。

    乱文、長文失礼しました。

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