「最後の一葉」

冬桜を見て帰宅すれば、熱心なリスナーの方から新聞の投稿記事が届いていました。加藤さん、傍線も含め、ありがとうございました。

寄稿された井上さんは高校時代に聞いてらしたのですね。私も違う年号の同じ時代にOさんを知り染めました。市井の人々の人生を祝福するかのようなエンディングは、O. Henry endingというフレーズが生まれたほど素晴らしいもので、かつ最後まで読ませる最高の手だと思わずにはいられません。よく読みましたと祝福され、暖かい気持ちになるのでした。
 過去にOさんの作品は幾点もラジオドラマ化しましたが、やはりこの「一葉」は、テーマ性、構成、イントロ部のヴィレッジの描写、会話部分のリアルさと美文調の語りとの対比、そして最後の長ゼリなど、スタートからフィニッシュまで見事と思います。

見上げれば 秋の夜空に 冬桜

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