午後5時の虹

台風がこれから来ると聞く夕刻、市場の帰りに、蒲鉾の切れ端のような虹が夏空に浮かんだ。

虹はアララト山から見えたようなものでなくて、この蒲鉾レベルで、小生には十分photoworthyである。

それにしてもどこか遠くの雨を突き通してカラフルな蒲鉾を見せて呉れたのは誰だろう。それとも海の向こうの人口雲の湿気を通したものか。『ブレードランナー』の屋台のうどん屋のように「これで十分ですよ、任せてくださいよ」と言っているのは私。虹は17時の蒲鉾で十二分。いただきました。

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