歯科医の帰り、桜木町駅のシンプルなラーメン店に入る。
白木のコの字のカウンター、いいな。
4時前なので混んでいない。水はセルフサービス。券売機がある。
柚塩だ、いいな。九条ネギ、よくは知らぬが今日はこれ!
出て来た券をカウンターにのせる。

紙コップに冷水を入れ戻る。今日はもう夏だな。
奥から店主のお兄さんが来て、これ、ネギだけ、トッピングだけですけど。
あはは、機械にもどり、メーンのボタンを押す。
おまちどおさま、おお来た。緑の丘に倒れた茶の木が数本、黄色い川の流れに中州が2枚。

赤いプラのレンゲでスープをすくう。
Yoo-hoo!(親しげに「おおい!」 柚とかけてある)と奥に声をかけたくなるほど。
ネギはサッパリして、京の都で草をはむ牛になったよう。
根岸線に乗って今日の午後の事柄を反芻しながら気が付いた。
あれは店主の苦情ネギ。
あはは。