Doの余談 (『いますぐ』出版に添えて)

行動するdoと存在するbeの関係性を考察した落書きのようなものを自己の小説で次のように取り上げたのがカート・ヴォネガット・ジュニアだ。

To be is to do . . . John Stuart Mill
To do is to be . . . William James
Do be do be do . . . Frank Sinatra

これを機に、まだユーモアがあったThe London Timesは

To do is to be—J. S. Mill.
To be is to do—Jean-Paul Sartre.
Do be do be do—Frank Sinatra.

大西洋対岸のThe NY Timesもまだあったユーモアで負けじと

To do is to be.  Plato
To be is to do.  Aristotle
Do be do be do. Frank Sinatra.

シナトラ虎の如し。しかしこれらの引用の主たちはすべてフェイクかも。
Do be careful!

この近辺は明日で春になる

その前に、まだ今月が寒いあいだに、例のことわざを一席。

  March comes in like a lion and goes out like a lamb.

  「三月はライオンの如く登場しラムの如く退場す」

come inの持つ演劇性に惹かれて「登場」としました。

寒空に 玉縄桜 踊りけり

The Reason: Far Less Dramatic and Way More Relatable

タイトルが変わりましたが、「いつでも英会話入門」がすっかり変わったわけではありません。変更理由には、楽習者のみなさんの”幅”を広げたこと、内容に読み物の部分が増えたこと、1回の放送時間が”ひと口サイズ” BITE-SIZEになったことなどが挙げられ、ダイアログでは以前より更に自然なやり取りと語彙表源を学べるようになりました。「ドラマチックな変化」というより「共感できる変化」だと自負しています。引き続き、

    Keep listening, keep practicing and keep on smiling!!

遠山の新刊が3月14日発売です!

・How to use “do”
・Things Japanese, Things Abroad 「エイプリルフール」「桜」「GW」を語り合う
・通年で連続ラブストーリー Sam and Emma Episode 1 – 5
・英会話文法 「willの心構え」「have been to考」
・話学のアドバイス
・ワンツークロスワード 懸賞が付きました
・歌 「ニューヨークの歩道」

インターネットでの放送が聴けます。

頭韻矢の如し /k/-/k/ crystal clear

時折、英中辞典をチェックすることがある。英中和の三つどもえの面白さがある。
このCLEARの強調フレーズCRYSTAL CLEARは
  明白無誤的清澈透明的
とある。

  A: Is that clear?
  B: Crystal.

というやり取りもある。Crystalは女性の名にもなる。

  Crystal Gayle

はカントリーシンガー。大ヒット曲で、立派な、

  Don’t It Make My Brown Eyes Blue 瞳のささやき

は、Doesn’t Itが正式だ。ただ、2音節のため語呂が合わないことが多く、文法破りが起こる。
Doesn’t→Don’tは、ビートルズの「涙の乗車券」

  ” She’s got a ticket to ride, but she don’t care!”

で遭遇し、その前の、ストーンズの

  ” I can’t get no satisfaction”

と2大文法破ヶ丘でした。