投機可能な陶器と唄

よく見かけるこの模様。Willow patternやBlue Willowと呼ばれ、18世紀にイギリスで生まれ21世紀まで生き延びているという。年代物はさておき、英語島のアンティークストアで見つけた(努力せずに)小皿は5ドルでこれは投機にはならない。3,4世紀後はわからないけれど。

20代に見つけて覚えたオウピー夫妻のマザーグース集に収録された歌もあるので下記ご参照。お時間あれば絵柄と突き合わせてご確認、ご確認。

Two pigeons flying high
Chinese vessel sailing by
Weeping willow hanging o ‘er
Bridge with three men, if not four
Chinese temples there they stand
Seem to take up all the land
Apple trees with apples on
A pretty fence to end my song.

 

「茄子」 田中清さんのプリント

東慶寺の売店で求めたこの絵はがき。
わかりそうで、もうひとつ確信が持てない作品。
作者の田中さんには誠に失礼ながら、というより当方無学をさらしてしまうのだろうけれども、どの位置に落款があるべきなのか、いまひとつ楽観できない。

 

頭の中で文字通り上を下への大騒ぎ。
(おそらく真ん中のものだろうけれども。)
初夢3位が3個で「三なすび」ということは3位あらため1位かな?
とにかく脳内バタバタのあと、収まるところに収まりそうなのは、ひとつの人生のようでした。
Everything falls into place.とはよく言ったもの。
最後に落ちる先は? 正解は?
これはこちらであがいてもなす術は無し。
田中さん、いろいろ考えさせていただき、ありがとうございました。

迷月や

今宵は Super moon + blue moon  + blood moon

言い換えれば lunar trifecta

「マザーグース」的には無論    Rain, rain, go away.

かつ  The cow jumped over the super blue blood moon.

「ウエストサイド物語」的には Tonight, tonight, there’s only you tonight!

かつ Tonight, tonight, the world is full of light!

かつ Tonight, tonight, the world is void of light!

ポピンズ氏風に言えば Supercalifragilisticexpialidociousmoon!

芭蕉風なら 迷月や ネット巡りて 夜もすがら

いや、ありました。

富士山さん

絵の島ならぬ江ノ島の片瀬の浜の富士の山。スマホズームで近よればつかめるような最高峰。

富士山さんと呼んで我がものにしたいぞ。おお撮ったぞ、撮った、頂いた。

と心躍らせても、富士山さんは誰のものでもないし誰のものでもなかったし誰のものにもならない。それが富士山である。なのにスマホ浮かれをしていると

Fuji you think you are!

と声がしそうな冬の午後。と富士見の人。

上田哲さんのカレンダー

名前が似ているからか 富山県とは縁がある。これは上田哲(あきら)さんの写真をまとめたカレンダー。Daysだ。

写真家の作品を写真で撮る。これ、失礼極まりないのは承知の助でお見せします。

上田さんは15歳で電動椅子に乗ることになり、その後デジタルカメラに遭遇したとのこと。手が不自由なためにぶれがあり、椅子にカメラを固定して足でシャッターを押すという工夫をした。カレンダーはこれで11を数えるそうだ。
僕は湘南方面に来て 好きな映画監督小津安二郎の墓が遠くないのは嬉しいし、同氏の撮る室内の場面は あの有名な、低い位置のカメラで撮った切り返しの会話が延々と続き それが微妙な間と相まって独特の静謐さが漂う。「小津の魔法使い」(?)と勝手に呼ばせてもらっている理由はそのあたりが大だ。
上田さんの作品も 固定されたカメラが醸し出す落ち着きと静けさを感じさせる。


地上からの高さが常に変わらない目線の(という印象がとても強い)写真集。
表紙をめくると 「深呼吸をして風を感じながら見ていただけたら・・・」 とある。

ちなみもちなみ おおちなみですが 写真家はcameramanではなくphotographerで、言いにくし。「fゥタグゥfゥー」のように発音すると楽かもしれない。cameramanはテレビや映画界で活躍。

このあいだのジョン・ウェイン

訪れてみれば今回のswim trunksはzigzag pattern! 彼の人生のよう。何十本というB-Westernsのあとジョン・フォードにキャストされて主演したStagecoach「駅馬車」で☆に。どこかセンチメンタルで雄々しいヒーロー役が定着。センチメンタルといえば、The High and The Mighty「紅の翼」では飛行機事故で妻子を失ったパイロット役。口笛を吹く癖がある男でwhistling in the dark(不安や悲しみをかき消すために平気な様を装う)というイディオムも想起させますが、その音色が美しい、というか、美しすぎて似合わない。似合わないということだと、THE CONQUEROR「征服者」でジンギスカンを演じているのが窮極のミスマッチだが、薄気味悪くてこれまでの小生の人生であの映画は極力避けてきている。一部スーザン・ヘイワードとのシーンなどは両者に関するおぞましき記憶。撮影はネバダ州で、おりしも核実験の灰収まらぬ中での作業。スタッフキャストはその後、ウエインも含め、70年代までに多くが癌で亡くなっている。
マッカーシズムの嵐の中では委員会へ名前を告げた告げないの噂。
ベトナム戦争応援映画The Green Beretsを監督主演。
遺族が反戦派の“攻撃”を恐れ、彼の墓石は無銘。
ウエインはネイティブアメリカンを敵にした多くの映画にも出演しているが、ジョン・フォードがかつての“悪役たち”へのredemption として監督したCheyenne Autumnには出ていない。
晩年の映画MacQの刑事役ではジャケットとズボンである! 悪玉に車を挟まれ出られなくなったシーンで”What the hell.”と、うるさい蠅をゆっくり手で追うような調子で言ったのが忘れられない。ほとんど焦っていないのである。Back to the Futureの終盤でDoctor Brownの言うWell, what the hell.と個人的に双璧をなす。
よく撃ち、よく頭皮を動かして怒り、よく恥ずかしげに顔をしかめる。静かなる男は結構忙しかった。
彼と英語島でお近づきになったのはどなたかの思し召しか。
Stagecoach「駅馬車」を見たのは子どもの頃だが、映像、音楽、物語が心に染み通ってゆく印象が今も消えない素晴らしい映画。
パニックの中で乗り物の乗客が織りなす人間ドラマを描いたテンプレート映画は、この「駅馬車」、そして「紅の翼」(エンジンが火を噴くことから)で、その両方にウェイン氏が登場している。よほど頼りにされていたようだ。

花子さん

戦後(というと無茶遠い気がするけれどついこの間のようなあの頃)のハワイアンブームで大橋節夫とハニーアイランダーズをおおはしふしおと読んで笑われたころ(が、いつしか我が家ではふしおとして大橋氏は定着したのだが)、当時ウクレレを手に見事に歌っていた姉がよく「はなこさん」と口ずさんでは調弦していた。4本の弦を上から下へダンダンダンダンと弾きながらのチェックだが、英語ではこちらだ。

ウクレレ略してukeの店のウィンドーに大書してある・・・
まあ、犬年でもあるし、かつ有名定番の”歌詞”でもあるし(しかしfleasとは面妖な)・・・かつまた効用もないわけではない。
ウクレレで一曲と請われたら、Okay, here’s one. と構えて
♩ My dog has fleas.”
最後を~~~~と伸ばすと更によし。
やんや、お見事。もう一曲?と問われれば、I have to flee.とまた歌って退散はいかがなものか。
日本語でなら「これのみ」となろうか。