ゴミゼロ、zero wasteの特効薬にloose foodがあるという。
太古、買い物によく行かされた。「アイビキ200ね」などと頼まれたことを思い出す。デヴィッド・リーンの映画でないことはわかっていたが、意味も知らずに肉屋の店頭で大きな声で注文をしていた。loose foodとは、「ゆるい・だらしない食べ物」ではなく、当時の食品の有様、つまり「あらかじめ包装されていない食べ物」のことを意味する。あの頃はみなlooseでだった。新聞紙や竹の皮で包んで手渡されるときのしっとりした感触を覚えている。
ちなみに
buy loose food
は、そういう食品を買うこと。
buy food loose
は、「ルースの状態で食べ物を買う」つまり「食品を包装されていない状態で買う」ということ。
buy food by weight
は、「重さで食べ物を買う」「量り売りで物を買う」という意味。
今、市場で買い物をするのが好きな私は、「腿肉の挽肉200」などと言っている。当時と幾星霜後の今と、声だけが変わったような気もする。ただ、お使いではないのと、団子にして味噌汁にして10数分で出来るようになったところは大きな違いだ。
注: 日本語になっている「ルースフード」(大きなフード)は英語ではloose hood「ルーsフッd」。