過日。夏も近づく円覚寺。午後。
相変わらず綺麗にしているなあ
石段を登り境内に入る。ほぼ無人。閉門より少し前。山門をくぐり本殿の前で振り返ってパチリ。と、ファインダーの端のベンチに高校生男女。下校時に禅寺でデートとはいかす立派。映画より安いし、楽しそうに話している。
本殿参拝。
暑い。♬あっつさでのぼせ上がった 心は宙に浮いた ままあ うろうろふーらふーら・・・(大滝詠一「あつさのせい」)とまではいかないが、「熱き心に」の天才の心躍る曲を思い出す。彼と「ハッピーエンド」を教えてもらったことは一生の宝だ。教えてもらうことばかりの人生だから英語を教えることになっているのだろうと、想念は木立に漂う。別の道から出口へ向かう。と、あ、いた、あはは、まだ話してる!
駅に戻ると高校生多数下校帰路電車。小津安二郎のモノクロ映画では蒸気機関車だったな、このあたり。今日は原節子ではなく高校生レイトアフタヌーン。
Train I ride, 16 coaches long
Train I ride, 16 coaches long
Well, that long black train got my baby and gone (Elvis の”Mystery Train”)
これは15-car trainだから車両数は近いが、黒い汽車ぽっぽでもないし 俺のベイビーでなく私を乗せて消えちまった
It got me and gone!
註: get gone たとえばボールが見つからず It got gone!など 「どっか行っちゃう、消えちまう」というスランギーな言い方 Mystery TrainのMysteryに通じるようだ それにこのあとこの列車はベイビーを乗せてどこからともなく返って来るという有り難き奇跡が起こるので、中世以来のmystery play(神秘劇)をもじってこう呼ぶのかもしれないとは遠山説。語源はmysteryなれど。 Mystery Dateは歌の題名になるだろうか。