台所のジュリヤン

細切りにするという意味を表すには、

  cut 何々 into thin strips

千切りにするは

  shred 何々

があるが、もうひとつ、細切り、時に千切りを

  julienne

といい、短冊あたりまで許される感もある。発音は「ジュリやn」。料理の本を中心に目に、そして耳にもする。

フランスでは女性の名。
julienne soupは、細切り野菜のクリアスープ。これを考案したシェフの名Julian(男性の名)が名祖でそれが変化したともいうが。

身近な日本料理を英語で伝える料理家の小西清子先生の名著を読んでいたところ、おゝここにも、と目にしたのが、このジュリアンであった。

次の3にあります。

読み進むうちに食べたくなって昼飯のおかずに作ってみた。豆腐の鶏そぼろである。
ところが、ジュリやンする人参も椎茸もなかったので出来たものは蒼白である。
かろうじて万能という名のネギあり。英語ではgreen onionとつつましいが、切って加えた。美味いじゃないか、君、と背中をポンA pat on the back!

それにしても小西さんのご本の写真はみな色艶よし、美味しそう。オカミさんが習いに行っていたときに購入したものが僕にまで役に立っている。

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