昨日、黄金のマスクで知られる古代エジプトのツタンカーメン王とそのあだ名King Tugを、写真とはまったく関係のない流れ(などありましたか?)で紹介しました。
キング・タット(無理に訳せば「タッちゃん王」?)と呼ばれてしまった同王は、あの世でバック転を打っていたかも知れませんが、恐い物無しの米国風ユーモアでしょう。1920年代の米国ではそれほどエジプトがブームでした。このブームは遺跡の発掘から起こったものですが、第一次世界大戦で国民兵10数万人の命を失った同国としては、そして世界の中心に躍り出たUSAとしては、ジャズとクロスワードと禁酒(と飲酒)とアル・カポネとチャールストンとアンタッチャブルズ、そしてエジプトが逆巻く狂騒と繁栄の時代を迎えて当然だったのでしょう。
Old King Tutという歌まで出来ています。
ツタンカーメンをOldと呼べば、大きくうなずくほかありませんが、oldには「あの」「かの」「・・・ちゃん」的な響きもあります。例:Good Old Charlie Brown
またマザーグースの♬Old King Cole was a merry old soulで始まる歌に掛けた題名でもあります。
ちなみに歌手ナット・キング・コールの品格あるイメージも、やはりこの詩の援護がありそうです。