俳優キアヌ・リーブスの言葉です。演じるジョン・ウィックのセリフではないようです。ちなみに同名の映画シリーズは、codes「掟」を破れば深刻な結果となるThere are consequences.というテーマで、ギリシャ悲劇のようなおどろおどろしさがあるといわれ、物語はウィック氏自身の掟がからみながら重大な結末へと向かうわけで、テーマを意訳すれば「ただでは済まされない」ということ。
ただ、ここで済ませたくないのは上の最初の文型
I hate when …. 「・・・というときが嫌だ」
です。
I hate English. I hate studying English. I hate to study English.は、名詞や名詞句をHATEの対象に持ってきています。(LOVEでも同じことが言えますが)
そして、when ….という節は、やはり同じHATEの対象として、SVOのOとして使われています。
LOVEも同様に、
I love when he smiles at me.
と言えます。
I HATE IT/LOVE IT when ….
という形が標準と言われ、IT付きのほうが形が良いと思う方も多く、IT無しは米国英語に多くみられます。ただHATE/LOVEの部分に、REMEMBER、FORGET、KNOWといった動詞を持ってくると、
I still remember when he ate up three bowls of gyudon.「彼が牛丼を3杯平らげたのをまだ憶えています」
I can’t forget when our team won the contest. 「私たちのチームがコンテストで優勝したのが忘れられません」
I know when she’s leaving for Canada.「彼女がカナダへ行くときを知っています」
というのはごく自然で、これらもやはり節を対象として、Oとして扱っています。「彼が牛丼を3杯平らげたとき私は思い出す」という意味ではないわけで、
HATE/LOVE when ….は、REMEMBER/FORGET/KNOW when …と同じパターンに属する
と考えても理屈は通るはずです。
毎日、巨大な数の英語通信がインターネット上で行われる中で、このアメリカ英語に多いHATE/LOVE when ….(おっとLIKE when …. もあります)の言い回しはHATE/LOVE/LIKE IT when ….と肩を並べ、世界を駆け巡っています。
確かに米国人のリーブス氏から広くはハリウッド等の英語まで、米語の影響は大いにありそうで、私もどこかで学び、スタンダードとされていたI LOVE/ HATE IT when …. のITをドロップしてしまう人々が若者を中心にこのところ急増しています。