キュウリを粗末にした辞典編纂者 Dr. Johnson’s Cucumber

生涯2本目の収穫直前。待ちすぎた感じ。皮が厚め。

英語圏初の歴史的大辞典とされるのが、印刷技術や識字率が向上した18世紀に編纂されたA Dictionary of the English Language(1775)で、編者はSamuel Johnson他0名。ソロの偉業。意味を定義してはその使用例を諸出版物から引用するというスタイルでした。

さて同氏は「キュウリ」をどう思っていたか。これは皆さんが私だったら、抱いて当然の疑問であるに違いない。以下その定義。

“It has been a common saying of physicians in England, that a cucumber should be well sliced, and dressed with pepper and vinegar, and then thrown out, as good for nothing.”
「イギリスの医師たちによく言われていることだが、キュウリは上手にスライスし、胡椒や酢で味付けし、それから捨てるべきである、役に立たないものとして」

キュウリを粗末にしたのは、ローマ皇帝だけではなかった。水分含有量の高さゆえ、暑い夏にCOOLな野菜として認められていたようだが、”食べ物”としては見ていないような発言ではないか。医師も医師だ。人生の夕げ時に野菜を育て始めた(いつ飽きてしまうかは別として)者にとって、かつ全国のキュウリファンにとって、実に不届きな発言。ドアを堅牢にロックして借金取りの訪問をはねのけつつ執筆を続けたといわれるジョンソン氏にとって、キュウリ一本だって有り難かったのではないか。暑さの夏には何本あってもよかったのではないのか。それとも魚肉ソーセージで育った者はマルハを嫌うというあの一派か?(私はナポリタンに入っていないと気が向かない派だが)。

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