未だにCROSS THE BRIDGEというと川に落ちてしまう気がする。ただCROSS THE RIVERだと体が川に入っている感もある。舟を漕げばOKだけれど橋はどこにもない。で、仕方なくCROSS THE BRIDGEを使っている。狭い橋ばかり渡っているからかもしれない。
「踏切を渡る」はCROSS THE RAILROADという。これは体も濡れないし良いが、どこでもクロッシングの印象もあるのだ。
「踏切」はRAILROAD/RAILWAY CROSSINGという。そしてナイトウォーカーは橋だけではなく、踏切にもさしかかる。
ナイトライダーも同じだが、ここを渡るにはCROSS THE CROSSINGとかCROSS THE RAILROAD/RAILWAY CROSSINGのように「くどい」表現になる。こういう言い回しは英語にそれなりにある。
Dream a dream of me tonight.とはなんちゃって君のセリフだが、He laughed a good laugh. She danced a dance of death. He died a painful death. Live a life to the full. He fought a good fight. She smiled an ineffable smile. He’s lived a life of an everyman. などそれなりだ。
こうした目的語は動詞と同根だから同族目的語と呼ばれる。どこか文学的だ。I had a terrible dream.は自然だが、I dreamed a dream of you last night.はやはり相手も書き手もモジモジしそうだ。
日本語には「踊りを踊る」「歌を歌う」「舞を舞う」「物語を語る」「飲み物を飲む」「食べ物を食べる」なんだ歌舞音曲や日常表現で結構あるのでは。
厳密にいえば英語の橋渡りは同族目的語使用ではないかもしれないが、いずれにしても「橋を渡る」がイメージが錯綜して落ち着かない。
I crossed the crossing to get to the bridge. Then I crossed the bridge and started swimming.
どうにも救えない。
面白いですね。
「踊りを踊る」「歌を歌う」「舞を舞う」「物語を語る」「飲み物を飲む」「食べ物を食べる」
は Okay なのに、「馬から落馬する」とは言わない…。トートロジー(同語反復)とみなされ、仮に言おうものなら「牛から落馬できるの?」って言われそう。w
因みに、かつて<実際に>目にした商品の「注意書き」:「要冷蔵が必要です」
思わずのけ反りました。
だけど、「必ず必要です」などは(文字を見た場合「ん?」となるけど)口頭では無意識に普通に言ってしまいそうですね。
おそらく、語構成上、「[[落][馬]」はまだ [落] と [馬] の間に切れ目が感じられるものの、「[[必要]」はもはや [必] と [要] との間に切れ目が感じられないくらいに一語としてして熟している(従ってまた、この場合の [必] は実質的に意味も希薄になっている:cf. 「絶対必要」)、ということなんでしょうね。
ありがとうございます。(^_^)
誤植訂正:
「[[落][馬]」→「[[落][馬]]」
「[[必要]」→「[必要]」