これはアルバート・ハモンドのヒット曲のタイトルで、1972年リリースとあるから、まだ海を渡ったことのない頃に、日本中に流れていた唄でした。嘘だろう?と思ったが、そのしばらくあとにサンフランシスコ・ロサンゼルスの旅に出たとき、雨が降った記憶はない。
ハモンドの唄は、「南カリフォルニアでは雨が降らないようだけど、もう降ること、降ること」とサビで盛り上げる。このpourは、It never rains but pours.(降るときは必ず土砂降り)、あるいはもう少し新しいWhen it rains, it pours.、つまり「悪いことは一度に来る」ということわざにあるpourなのです。いいことばかりの新天地だと思い込み、一旗揚げようとやってきた男が、聞いてないぞぉ、甘かったぁと嘆く内容で、「夜汽車よ!ジョージアへ」や「サンホセへの道」に通ずるものです。
ただ気候面ではドライそのもので、孫二人が育つ同地方のカラバサスは、10月におそらく初めて(今年!)の、そして今2度目の豪雨に見舞われているという報告と写真が届いた。といっても、頭韻も恐ろしいflash floods(突発性の洪水、鉄砲水)のそれではなく、孫娘が生まれて初めて外で雨にあたり、お兄ちゃんも入って、小雨の中、楽しそうだ。



Keep on smiling, Mori chan and Riki chan.
60あたりで打ち止めと思っていたのだが、アルバート・ハモンドから随分長く来てしまいました。
では、おまけにIt Never Rains in Southern Californiaの出だしをどうぞ。
Got on board a westbound 747.
Didn’t think before deciding what to do.
Oh, that talk of opportunities, TV breaks and movies
Rang true, sure rang true.
Seems it never rain in southern California.
Seems I’ve often heard that kind of talk before:
“It never rains in California.”
But, girl, don’t they warn ya!
It pours, man, it pours.