靴を履くと三和土に小さなヤモリがいた。おお、ご苦労さん、どうやって入ったの?と声を掛ける。ドアを開けるとヤモリも外に向かう。挟んで潰さないように完全に出切ってからドアを閉める。写真を撮る。

どうする、どっか行くか? と尋ねてみるがじっとしたままだ。あとで調べようと鍵をかけて出かける。
長く居たハワイでは、ヤモリが何匹もいた。英語ではgecko「ゲコウ」と呼ばれるヤモリはハワイでも縁起が良いとされ、家の中で段々大きくなっていく。家のあちこちで複数ですれ違ったり、静かな夜に「チッチッ」と鳴く。大きめのものは遭遇すれば怖いが、飛びかかって来ることはないし、蚊や蠅を捕るのでありがたがられるのは当然だ。
帰ってみるとヤモリはもういなかった。一瞬やや盛り上がったが、縁起を逃したかな。
ヤモリはguardian of the house、イモリはguardian of the wellとなる。
ハワイ語では、moʻo ʻalāと呼ばれ、mo’oが大小のトカゲや竜など、ʻalāは岩の意味で、そういえば岩によく登り、下りて草地に着地すると体色が緑に変わっていくのをよく見たなぁ。
マオリ語ではmokomokoだそうだ。mokoは孫なので、ちいさいちいさいということかな。
ヤモリにはStellaという愛称があるそうだ。Stellaといえば・・・