昼も歩けばコントレール?

去年の師走に撮ったこの写真。見る度に首をかしげてはまた年末となった。

  contrail: a white line left in the sky by an aircraft that consists of water vapor that has condensed (Cambridge Online)「
  飛行機雲:航空機が残す水蒸気が凝結した白い線

  というわけで、condensation(凝結)とtrail(痕跡)が混成した語がCONTRAILだ。同辞典の例文に

  A contrail slowly fades away over a period of around 60 seconds.
  飛行機雲は約1分ほどの間にゆっくりと消える。

 これもそうだが、幅が広く、ずっと残る。

遠くの線たち。

 似たような雲をアメリカの空でここ数年よく見る。最近は娘のいるカリフォルニアに行くばかりだが、空が日によるけれど太い筋だらけになることがある。この雲の下の空気中に、あるべからざる化学物質が探知されたという報告もある。erroneous theoryだと定義する大手のサイトもあるが、その目的は風評の域を飛び越えつつあり、評判すこぶる悪く、CHEMTRAILと名が付いた。これはharmful chemicals+trailという混成語である。

 誰が飛ばすのか、非行機雲とは言わないが、よくこんな雲を浮かばせる。恐れ入谷の鬼子母神、ジンと来るのは裕次郎、ローソン何でもLサイズ、いずこより来るこの雲は。とまれかくまれおいらの空は、見ろサクラ、ああでなくっちゃいけないよ、と寅が指差すその先に、鋼の蛇が飛んいく。(そう遠くない松竹撮影所跡から、何かが飛んでくるのかなあ、サクラ)

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