今朝和風kenningが出来た話

大雨の中、駅近くで買い物をした帰り、雷かなと思い見上げればモノレールがやって来た。

「雷蛇」「鉄蛇」という名が浮かぶ。おお雷蛇が来た! Here comes the thunder snake!
暇じゃ。
が、以前から沢山作りたかったものなので嬉し。
これは、kenningという、いにしえの欧州の語法を真似たものです。

古英語(Old English)、スカンジナビアの古ノルド語(Old Norse)、アイスランド語(Icelandic)、Germanic(ゲルマン語)などに見られる語法だという。あるものごとを複数の語を使って神秘的な響きが出るように表す詩的な技法だ。

たとえば「船」はoared steed(櫓のついた駿馬)となる。
「戦士」はfeeder of ravens(大烏の餌)だ。これは死刑台のユーモア(gallows humor)なるブラックユーモアであり、自己卑下と自己発揚の塊りだ。
例えばバイキングがlongshipと呼ばれる襲撃船に乗り込んで出帆する際に、リーダーは、Okay, everybody, let’s go get ‘em!ではなく、Feeders of ravens, ride your oared steed!と叫んだのではないだろうか。
死を半ば茶化しつつ、神話化した船で他国の海岸や内陸を情け容赦なく侵略蹂躙し、そのあとせっせと畑を耕し始めたのだろう。それが英語の肥やしにもなったのだから皮肉(これは一種のケニングか?)。

以下You’ve got to use your imagination.と勧めつつ、受け売りならぬ「ウィキ売り(括弧付き)」。

battle sweat(血) sea bird(船) flame-farewelled(死) breaker of trees(風) icicle of blood(刀) heaven-candle(太陽) whale’s way(海) Lord of the gallows(主神オーディン) feed the eagles(敵を倒す)・・・

「暇蛇」という方は、お茶漬け、パソコン、干物、塩、車などなどを勝手にkenningしてみては。近い将来コピーライターになれるかも。

TO BE CONTINUED

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