詩人の西沢さんは姉のともだちで、そのおかげで新刊を送って頂いた。小学生にも読んでもらえそうな詩集を出されたと聞き、小学の徒の私でもと思い読めば、こもりのおじちゃまの視界は広く開き、心浮き上がり踊り始め、幼年詩苑を遙か下に見て、自由なる精神酸素一杯の世界に、白髪交じりに漂いました。
いいお仕事だなあ。言葉を抱き、暖め、生まれ変わらせて解き放つ。かつ自由詩ではない。かつ北原白秋のようにカチリと音がしない。かつロバート・フロストのようにいつも家に帰ってゆくわけでもない。かつマザーグースより多い虫や花。かつナンセンスあり笑いあり、おどろおどろしさや暗さは・・・あるとも少しは秋の夕暮れ。
面白くてつい長話に。中高大学生から社会生、人生生まで。
西沢さんのブログ『虫のおとし文』はここ。