「最後の一葉」

冬桜を見て帰宅すれば、熱心なリスナーの方から新聞の投稿記事が届いていました。加藤さん、傍線も含め、ありがとうございました。

寄稿された井上さんは高校時代に聞いてらしたのですね。私も違う年号の同じ時代にOさんを知り染めました。市井の人々の人生を祝福するかのようなエンディングは、O. Henry endingというフレーズが生まれたほど素晴らしいもので、かつ最後まで読ませる最高の手だと思わずにはいられません。よく読みましたと祝福され、暖かい気持ちになるのでした。
 過去にOさんの作品は幾点もラジオドラマ化しましたが、やはりこの「一葉」は、テーマ性、構成、イントロ部のヴィレッジの描写、会話部分のリアルさと美文調の語りとの対比、そして最後の長ゼリなど、スタートからフィニッシュまで見事と思います。

見上げれば 秋の夜空に 冬桜

「精いっぱい生きる」のFULLについて

精いっぱいって? と考えながら一日をフルに使ってしまったりするとき、LIFEは鞘の中のKNIFEのようだと感じることがある。それはそうと英語では

  He lived a full life.

とか、

  She lived a/her life to the full.

と言える。相変わらず形容詞になったり名詞になったり英語は品詞苦ものだが、どちらのfullにも、容器の中に100%いっぱいに入ったイメージがある。

 ところが、同じ100%のperfectには”the perfectest”という最上級が無いのに(在るぞとばかり使われることもあるが)、THE FULLESTは特に人生に関してOKなのだからfullっている。

  She/He lived a/her/his life to the fullest.

と言える。溢れんばかりの人生賛歌だ、(X) lived the fullest lifeとはならないが。FULLYニュースで恐縮。この癖もFULLY払いたいものだ・・・

 

 

Falling for Fall

Where did fall go?という修辞疑問文が吹き飛ぶような昨日までの上天気。今日はオオ寒ムデイだが、ここ数日のawesome autumn daysに近所の公園目指せば途中の側溝の崖まで秋丸満艦飾ではないか。

キノコ vs.ヒトノコ。Fungi vs.Fun Guy?

Glad I’m falling for fall that I thought had gone.

年齢への配慮

若い時代の話の最後に、「もう大昔の話(です)よ」とまとめることがある。英語でも、

  It was such a long time ago.(ずうっと昔のことですよ)
  It’s ancient history.(古代史にあったことです)

という表現はよく聞く。ただ、そこで途切れて間が空くことがある。そんな時、互いに古くなっていても、相手が女性であろうと男性であろうと、次のフレーズを返すことを覚えていて損はない。

  Not that long ago.(そんなに昔では)

 言われた側はニコ、言った側は何気ない風情で話が再開すれば、それなりによいのでは。

ホトトギスの胸とガマの腹

野草のホトトギスが入口付近に年々増え、段々好きになってきている。茶道の先生だった祖母から茶花(ちゃばな)をいくつか教わったことがあるが、その影響か、基本的に花は野の草風のものが気に入っている。ミズヒキ、シャガ、そしてこのホトトギスもそのひとつだ。(作法もあらばこそ投げ入れ20秒フラット。)

不完全なものに美しさを見出す、という茶や茶花の精神があるようだが、完全なものなど、この世にはないのだから至言だ。そこがまた面白いし美しいし、That’s the fun/beauty of it!なのだ。生け方も、どうですこの工夫・豪華さ・シンメトリー! といった気配を嫌うし、それが自分に合っていると思うのは、やはり祖母の家の庭や茶室を見ていたせいかもしれない。といっても不器用で不作法の自分は、茶花に格付けがあると知るや花白む。上下を付けようと、ヒエラルキーに飾ろうと、多年草の野草たちは気にも止めず、荒らされない場所でなら、人間よりも長生きするに決まっている。

英語ではtoad lily(ガマユリ)らしく、蟇の腹の斑点に由来する。一方原名の和名は、ホトトギスの胸の斑点からとあり、これよろしとしたい。あまり陽の当たらぬところでひっそりと咲くともあるが、野球場のウェーブのように群れ咲く日を想っていますよ、ホトトギスさん。

「難しそうですね」と言われて「でも、そこが面白いので」と答えてみる

英会話で「面白い」「楽しい」を表すのが、あの3文字1音節の偉大なるF U Nです。But that’s fun.でも納得感はありますが、形容詞を使うより、「面白さ」「楽しさ」を表す名詞を使って、But I’m having fun.と言う手はいまひとつ弱い。名詞に、「まさに」「その」的響きを持つT H Eの冠をかぶせて、

  But that’s the fun.

そうそう、そしてもう一息、「何の面白さ?」「何のって、話題になってることですよ、その面白さ、楽しさ!」なのですから、さらに限定して、

  But that’s the fun of it!

やりました。That sounds tough.(難しそう・大変そうですね)と言われて、何だか暗い返答になってしまうことがあるけれど、「ブッザッツ・ズファノヴィt!」で楽になりましょう。(楽に言えない場合はゆっくりから) Keep on smiling!!

長い金曜日

Halloween、Thanksgivingと、祭事が続き、感謝祭(11月第四木曜日)が終わって、いよいよあと1ヶ月でChristmasとなったところに、大特価祭「黒字の金曜日」が待っているという図式が大ヒットし、定着しました。感謝祭当日には休業する店も多く、この翌日の大安売りで一気にin the redからin the black への転換を狙ったもの。やがてオンラインでの買い物が始まり、小売り店はセール期間を延長。オンラインもあとを追います。遅れをとった(?)日本では、勤労「感謝祭」日のあとに展開する店が見られます。The Cyber Mondayという電子機器関連のスピンオフセールも誕生しています。

私は「ロビンソン・クルーソー漂流記」で金曜日の英語名を知り染めましたが、現代の子供はスーパーやモールで、あれなに?と親に尋ねることになるのかな。それとも子供は黙ってスマートフォーンかな。

郵便屋さんが笑った  

ドアを開けると配達員の若者が荷物を見ながら「あはは、絵が描いてある!」と笑った。気に入ったらしい。「最近ここで流行っていてね」と結ぶ。今回姉から届けられたのは自筆イラストの品が中心だ。美味い、元い、上手い。


  I so love miso soup.

このパターンは近年流行続行中で、すこし”若く”なった気にはなるが、でれっとした響きもあり、お勧めしない。
と言いながら説明すると、このsoはreallyの意味合いで、

  I really love it. → I so love it.

のようになる。(あくまで矢印。イコールではない。左が標準、右は非標準だ)

 それと、soはsoっけなく言わず、sooooと伸ばして気持ちを込める。(misoにもsoupにもsoがあるが、どちらも伸ばしにくいし不要)

 若い世代に媚びるようでもあり、同輩からは、無言のUh-oh.(おっと。あれあれ。何とまあ)が聞こえそう。I LOOOVE miso soup.で十分ですが、よく耳にするので、とりあえず。


寒い夜

夜の散歩は短いものになった。寒い。
夕刻に寄った和菓子店のご主人が「秋を見ないうちに冬になっちゃうわ」と至言。小生「だまされたようだね」というと何故か大笑いされる。笑うひまのないほど短い秋だったのだ。

10時過ぎ、7000歩に至るよう、夜の散歩に出る。寒い。気温は10度と出たから、いやでも早足に。両肘を体の前に出さずにあるくと足が速めになる。これで前傾し、脚を伸ばさずスタコラ行けば江戸時代人ではないか。それは他の歩行者を怖がらせるやもしれず、やめたが、こんな夜に腕をL字にしてニコニコエイエイなんて歩けるものか。てなことを考えながら進むが脚に寒さが貼り付いてくるようだ。ええい、と立ち止まり体感温度を見れば10度。そんなはずあるわけがない。

  My phone says the feels like temperature is 10. (携帯の体感温度は10度です)

ということだが、これを言葉を尽くして否定すれば、

  The feels like temperature on my phone feels like the wrong feels like temperature to me.

 しかしこれでは早口言葉のようだ。

  That feels like temperature doesn’t feel right to me. It feels more like six or five.

と言ったほうが自然だ。と、救いのようにコンビニの灯りが見えてくる。タッチして帰路、耐寒温度の夜に。