寒い夜

夜の散歩は短いものになった。寒い。
夕刻に寄った和菓子店のご主人が「秋を見ないうちに冬になっちゃうわ」と至言。小生「だまされたようだね」というと何故か大笑いされる。笑うひまのないほど短い秋だったのだ。

10時過ぎ、7000歩に至るよう、夜の散歩に出る。寒い。気温は10度と出たから、いやでも早足に。両肘を体の前に出さずにあるくと足が速めになる。これで前傾し、脚を伸ばさずスタコラ行けば江戸時代人ではないか。それは他の歩行者を怖がらせるやもしれず、やめたが、こんな夜に腕をL字にしてニコニコエイエイなんて歩けるものか。てなことを考えながら進むが脚に寒さが貼り付いてくるようだ。ええい、と立ち止まり体感温度を見れば10度。そんなはずあるわけがない。

  My phone says the feels like temperature is 10. (携帯の体感温度は10度です)

ということだが、これを言葉を尽くして否定すれば、

  The feels like temperature on my phone feels like the wrong feels like temperature to me.

 しかしこれでは早口言葉のようだ。

  That feels like temperature doesn’t feel right to me. It feels more like six or five.

と言ったほうが自然だ。と、救いのようにコンビニの灯りが見えてくる。タッチして帰路、耐寒温度の夜に。

 


中川一政さんの作品拝見

数十年来行ってみたかった真鶴岬の美術館へ行ってみた。

独自路線を爆走した方で個人的に日本の芸術家No.1である。太古、その存在を教えてくれた朋友のお陰で晴れて吉辰良日を迎えることになったが、残念ながら絵ではなく絵はがきを多数購入(^_^)。

下は同氏のデザインで館内唯一撮影可能な茶室。茶もまた独自の作法だったという。


書、陶芸、イラストレーション、和歌、随筆、万能の表現力。作品の額縁も塗られ、彫られ、デザインされていたことは、行かなければ、わからなかった。その、自作を祝うかのような自由さに、感服。
To freedom. To freedom. To freedom.

ことわざIt takes all sorts (to make a world).考

このことわざの意味はCambridge Onlineによれば

  (It is) said to emphasize that people have different characters, opinions, and abilities, and that you should accept this.

当たり前過ぎるからか、難し過ぎるからか、あとは察しなさいと言うかのように

  It takes all sorts.

で止めることが多い。いずれにしても、最近目に止まったこの画像は、このことわざの具体例になるやも知れない。

UKでは

  It takes all kinds (to make a world).

となる。

18歳から数百年の付き合いとなった大津幸一さんを尋ねました

最近しばらく会わないぞと気付いた大の出不精が一念発起して10月下旬に新幹線に乗った。仙台から仙石線で、盆石の題材のような東松島あたりの風景、千数百年前の多賀城跡、インディアナジョーンズは決して降りないであろう蛇田などを越えて終点へ。北上川河口付近と石巻市を一望する日和山公園に案内される。展望台に立つと、2011年3月の轟音と、それを消し去らんと鳴り続く復興の槌音とが、同時に聞こえてきた。

長年のラジオ番組「いんぐりっしゅ喫茶室」を執筆・放送する大津君は、当時ワシントンポスト紙の取材に協力し、専修大を退官した後も、様々な形でコミュニティに貢献している。近々本が出るとのことで楽しみだ。 

往時も今も語劇の盛んな大学では、シェイクスピアや現代劇など、英語での芝居を共にし、山手線だったか西武池袋線だったか都電荒川線だったか全部だったか、とにかく幾度も度胸試しに車内英会話をしたなぁ。若気の至りかしてやったりか。
 夜、北上川沿いの店で夕食を頂く。長く高く真新しい土手、半月、外気やや寒く。久しぶりに差しで。

翌日は海外でも活躍され、かつ話まで上手なピアニスト杉元太さんがショーファーに! さらにうなぎ店でご馳走に。重箱には二つ重ねになった美味なるうなぎ。これが本当の三重層! を堪能。ショーファー、ショーグッd。さらに、お店のオーナー共々食後はカルテット。

お隣の陶器店のオーナーは小学校の同級生とか。震災で店舗倒壊、丘の上にある被害小の大津家に、ご一家で風呂を借りに行っていたとか。うなぎ店も同じく倒壊、ということは入口の木は・・・。

一泊二日はアァっという間。話は尽きず時尽きて、幸さん、元気でなにより。ありがとうございました。またです。

先祖代々を数学すると・・・

自分の誕生に寄与した人を数えてみる、という画像です。

12世代前までさかのぼれば、合計4,094名が、あなたがこの世に出て来るのに必要だったことになるとの計算です。仮に全員存命ならNHKホールに招待するも400人ほど座れず。が、国技館なら906人の現代人たちを混ぜて第九が唄える。400年もバックするようなので誰が来るやら。

A Bit of Crustration

スカンジナビア風ランチの摂取中の写真で誠に恐縮ながら、オープンサンドのパンのcrust(耳)が切りづらく、ナイフのせいだと思われるが、その格闘のあとが見えるでしょうか。

@Tsujido

対戦中にひと言出てしまったのが:

  It’s so crustrating!

難なく通り、本日の拙ブログに載せることに。あとは大変美味しく胃にやさしい料理で

  I give it a nine out of ten.

オクシモロンは奥深し 本当の嘘&耳をつんざくような沈黙

アーノルド・シュワルツェネガー主演映画にTrue Liesトゥルーライズ』があり、スパイの男性の嘘にまみれた真実の姿を描いている。

問いかけたにもかかわらず、ひと言の返答もない、回答のかの字もない、といったことは、deafening silence「耳をつんざく沈黙」を使い、次のように表せる。
  All our requests were met with a deafening silence.
  The answer from the government was a deafening silence.
(Cambridge Online)

語源的には、oxysが”sharp”moronが”stupid”の組み合わせだが、SHARPIDや「鋭愚」といった言葉は未だ生まれていない。

そのほか英語のオクシモロンには、ヒット曲”Sound of Silence”、「公然の秘密」open secret、「小さな巨人」little giant、「どっこいどっこい」same difference、「偽の真実」false truth、「残酷な思いやり」cruel kindnessなどの例がある。

日本語にも、「ゆっくり急げ」、「無計画の計画」、「無為の為」、「欠点のないのが欠点」など、気になる言い回しがある。

オクシモロンはオモシロクンでは?

ちなみに、この、歩けるようになった子供の遊ぶ公園は、アーノルド・シュワルツェネガーが作ったもの・・・

というのもtrue lie・・・

ではなく、彼が州知事であった頃の仕事(最下段参照)。で、これは、

  It’s a real truth.

「ほんとのほんと」です。Good job, Arnie.