oxymoronのおもしろさ

痛快という古えの響きのある言葉。痛快時代劇。これはピタリ。痛快現代劇。これはミスマッチでしょうか。よく見れば相反する語を合わせたもの。これは「矛盾語法」という物言いを使っています。

”よく見れば”というところが薄き味噌汁というのか、底が味噌というのか、普段気づかずに使っているものが多々あります。
英語ではoxymoronと呼ばれ、/aksiモーron/ のような発音で、oxyには「鋭い」、moronには「鈍い」の意味があり、漢字を当てれば「鋭鈍」とでも。

その「痛快」に通ずる例が、

terribly exciting もの凄くわくわくする
awfully good ひどく良い

よく見れば、日本語のほうも日常的オクシモロンのチャンピオンです。

deafening silence 耳をつんざくような沈黙
jumbo shrimp ジャンボ小エビ
などなど 次のサイトでも学べます

http://examples.yourdictionary.com/examples-of-oxymorons.html

9年近く英字新聞に隔週で記事を書いていますが、
IMG_2542
この新聞名もよく見ると日英混淆でのoxymoronでしょうか。
IMG_2540

鎌倉や二子玉に「オクシモロン」という名のカレー店があり、矛盾点を探りに行ってみたいものです。(辛くないカレー、といったレベルの話ではないと思っています・・・)

Pandaこれは Laugh for the Day

遊ぶパンダのビデオです。

歌謡集「梁塵秘抄」の名文句を、このなんともいえないクリーチャーを念頭にもじり倒さば

遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん、遊ぶパンダの様見れば、我が身さえこそ動がるれ。

リンクは:

http://wiky.com/blogs/sup-with-debra-miller/1489/video-cute-panda-babies-give-their-zookeeper-a-hard-time-when-she-tries-to-clean-their-space/

「修羅場、大混乱」は
pandemonium
このビデオの様子は
pandamonium
でしょうか
pandasticな動物園

昨日今日明日 Life goes on

英語劇Ghost Lightが無事終演。幕開けの歌から後半で死を迎えるまで、大変大きな役を頂き、何とか頑張り抜きました。
区民ホールに数千人の方がいらっしゃり観劇。
たくさんのキャストやスタッフの学生の皆さんと楽しき1ヶ月を過ごすことができました。学生時代からの友人で今回総演出の奈良橋陽子さんには、日本語劇『天気待ち』以来、久々に稽古をつけてもらい、幸いでした。
MP68の仲間もやってきてくれて、奈良橋さん(私の隣)を交えてのショットです。
image1

またこれは、楽屋を訪れた、やはりMP出身の中村雅俊さんを、共演の寺泉憲さんとサンドイッチしたスリーショットです。
IMG_2420

写真を撮る間もなく残念。なんとかアップしました。パーティーもあり、そのあとにまた少しと思っています。
機能語を弱め、内容語を強め、かつ中でも特に大事な語を強め、歩き、走り、歌い、そして無事死を迎えました!
Yesterday-Today-Tomorrowも祝ってくれています。
IMG_2424
ご来場のみなさん、MPのみなさん、Thanks a million!

私からのメッセージです

MPの公演(5月4,5日)が迫りつつありますが、少し時間が出来たので、このMPなる学生プロダクションと私の関わり合いをパンフレット用に書いた英文をアップします。
ロバート・フロストの詩The Road Not Takenでは、2つの道のどちらをとるかという人間の劇的な選択に関する思いが語られています。僕はというと、道のどちらもとったようなところがあり、大変慌ただしい旅をしている気がしています。

Robert Frost’s famous poem goes to the effect that two roads diverge in a wood and that he takes the one less traveled, which he thinks would make all the difference in the future. To me, those two roads were teaching and acting, and unlike the poet, I took the one least traveled. I’ve kept going back and forth between the two. This life style started to take form just about the time I joined MP67 fifty years ago. I was teaching English part time then, and after MP I went to an acting studio nearby. MP has helped me down both roads. I’ve been teaching English on the air for 20 years now and acting on stage from time to time. Then Yoko Narahashi, my longtime friend since MP67, contacted me. And I joined MP again. I hope this will make a difference in whatever way it’s meant to, and I hope to break an old leg or two working with Teraizumi-san, another longtime friend since MP68, and all my new friends of MP2016.

Ken Toyama

学生さんたちの英語劇に出演します

東京学生英語劇連盟(MP)のミュージカルGhost Light(5月4,5日公演)に出演します。
普段は学生さんたちの公演ですが、今回は50周年記念公演ということで、MP創立時にブロードウェイから来日したリチャード・ヴァイア氏に共に師事した友人の奈良橋陽子さんに誘われ、やはりMP経験者の俳優・寺泉憲さんと共演することになりました。それも大きな役を頂き、歌もあり、緊張と楽しさを携えて、学生さんたちのエネルギーの待ち受ける稽古場に出ています。
Break a leg!とは芸能界から生まれた「頑張れ!」というイディオムですが、30年ぶりのミュージカルで、脚1本で済むかどうか心配です。
詳しくは、
http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_main_id=58032
黄金の週ですが、お時間あれば是非!
リハーサルシーンです。
IMG_0805IMG_0797

IDIOMをひねって引き付ける記事

慣用句の一部を変えて、注意を引き付けるテクニックです。たとえば新聞の見出しによく使われます。次は、Rise and shine!  の変形。原義は、太陽のように昇り輝け! つまり、起き上がってしゃっきりして! と寝ている者を起こす際に使われるイディオム。Rise and shine, sleepy head!  と親が、配偶者が、恋人が、恐怖映画の侵入者が唱えます。それがこうなっています・・・

IMG_2090 West Hawaii Today

で、なんだなんだ、と引き付けられて読んでみれば、ゴルフコースでの早朝作業の騒音で周囲の住人が迷惑しているということ。
RISE AND SHINEが
RISE(起きる)BEFORE SHINE(太陽が輝く前に)へと変形。
こんなヘッドラインは異慣用と思わせつつニヤリとさせる言語遊戯は英語の新聞の得意技。いや英語文化そのものが言語遊戯志向也。第2言語として英語を学ぶ移民の方々の絶えぬ国ではイディオム辞典は消えず。

最後に基本遊戯より。
パン酵母と靴みがきクリームを食べるとどうなるというなぞです。その心は?
Q: What happens if you eat yeast and shoe polish?
A: Every morning you’ll rise and shine!
仮定法にしないところなど、遊び心に徹しています。