パンデミック収束(?)と30年前のスーパーボウルの関係

米国2州の知事が、学校・ビジネス・日常をすべて元に戻します、マスクは強制しませんという宣言を出しました。これはそれを伝えるある記事のヘッドラインです。センセーショナルな見出しはともかく、そのすぐ下に、「第27回スーパーボウル」のローマ数字が目につきます。

Texas, Mississippi pretend that the pandemic is over (but it’s not)

Texas Gov. Greg Abbott and Mississippi Gov. Tate Reeves are celebrating prematurely – just like Leon Lett in Super Bowl XXVII.

prematurely: 時期尚早に

気になったのは最後のフレーズ「第27回スーパーボウルのリオン・レットのように」just like Leon Lett in Super Bowl XXVII.という部分です。

このアメフト選手が引き合いに出されたのには何か訳があるはずです。私はこのスポーツの熱心なファンではないのでオンラインしたところ、こうしたビデオクリップで(複数有り)その理由がわかりました。

https://www.youtube.com/watch?v=U6gmDtVYdLA

レット選手は、相手チームのファンブルしたボールを奪い、追ってくる選手たちをかわして得点間違いなしとばかり片手でボールを下げて持ち、タッチダウンを決める寸前に、敵の選手がそのボールを叩き落としたのです。上のリンクで、その残念な瞬間を観ることができます!

「お祝いするのが早すぎた」というのがこのクリップの教訓ですが、レット選手はテキサス州に本拠を置くダラス・カウボーイズ所属。
 つまり問題の箇所は、”時期尚早な”テキサス州知事の宣言を、レット選手の出来事にリンクしたという、念の入った短文なのでした!

同じテキサス州ヒューストンのNASAコントロールセンターが過日に成功させたタッチダウンは記憶に鮮明ですが、このリオン・レット”事件”は何と1993年1月31日のこと。それが21世紀に入って20年以上経った今、ヘッドラインのすぐあとに使うことができるとは驚きです。とはいえ、スポーツ記録は米大衆文化の一端を担っています。これもその1例ととらえて間違いないでしょう。

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