ポインセチアと名祖(なおや)考

剪定はA-monthsと覚えておくとよいそうだ。AprilとAugustにcut backすると華やかな12月を迎えることができます。

メキシコ原産。初代米国メキシコ公使、J. R. Poinsettが自国に持ち帰り人気を博したとのこと。彼の名を取ってpoinsettiaという。米国ではよく「ポイnセティア」より簡単に

    ポイnセダ

と呼ばれる。それ以前の名に

    Mexican flame flower (直訳:メキシコ炎花) painted leaf (直訳:塗り葉)

があるという。

名祖は、事物に自分の名を付けること、その本人などを指します。
もしあなたが、わたしが、未知の名も無い花を発見したらどんな名をつけましょう。

ケニア。トオヤマイア。まあいいや。

ポインセット氏は噂を聞いて、あるいは質問をしてそれまでに付けられていた名を知って、自分の田に水を引いたのでしょう。彼は世界旅行家でもあり、米国内ではサウス・ダコタ州最大の湖のひとつ(と言ってもほぼ誰も知らない、僕は近くまでいったことがありますが)にLake Poinsettなる名を残すほど広範囲に行動していました。現地では「i」のない「ポンセッt」の名で呼ばれていますが、この湖にしても、1820年代に、美しいキャンプ地があるぞと周囲に推薦されたに違いありません。

これについて、Wikipedia(ありがとう)にはマーク・トウェインの次のような発言があり、示唆に富む。(訳は当方)

電報あるいは蒸気機関あるいは蓄音機あるいは写真あるいは電話その他あらゆる重要な発明には一千の人間が関わっている、そして最後の一人がそれを自分の手柄にし、他の人々のことを私たちは忘れる。その人物は自分の小さな名を加えた、それだけである。こうした実例が私たちに教えるものは、この識者より生じる全体のうちの99%の部分は盗作であることで、それは疑いの余地がなく、この教訓から人間は謙遜というものを知るべきである。しかしどうあってもそうはならない。

It takes a thousand men to invent a telegraph, or a steam engine, or a phonograph, or a photograph, or a telephone or any other important thing — and the last man gets the credit and we forget the others. He added his little mite — that is all he did. These object lessons should teach us that ninety-nine parts of all things that proceed from the intellect are plagiarisms, pure and simple; and the lesson ought to make us modest. But nothing can do that.

(現在ならmenはpeople、the last manはthe last one、その他の言い回しを使っているだろう)

Twain氏らしい。髪を伸ばし口髭をたくわえ白い三つ揃いを着たくなるよマーク。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です