今週の『ラジオ英会話』 worthと西洋「なんでも鑑定団」

クローショー夫妻は象の保護区でトレッキングツアーに参加します。心配が先に立って気乗りしなかった妻のシャーリーも、その楽しさに思わず、This is worth it all!(本当に来た甲斐があったわ!)と喜びの声を上げます。

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be worth itは「それだけの価値がある」という定型のフレーズです。itは「ここまでやった、たどり着いた、お金や時間を使った」といった「努力・頑張り」を表します。意訳して「甲斐がある」も可能です。番組では、allで強調しているので、「本当に来た甲斐があったわ!」としました。否定して、「その価値がない、損である」という意味でも使えます。

Don’t go there. It’s a tourist trap. It’s not worth it.(あそこは行かないで。観光客相手にふっかけるところだから。行くだけ損です)

be worth itのitの部分を具体的に表すこともできます。

This proposal is worth considering.(この提案は検討の価値がある)

Trump says he’s worth 10 billion dollars.(トランプは100億ドルの資産があると言っている)

ちなみに、日本のテレビ番組「開運!なんでも鑑定団」は、私たちの身辺にある物の価値に対する興味を大きくふくらませるのに貢献しています。英語で言えば、ある「お宝」、”treasure”をitで受けて、

How much is it worth?

この番組の元になった(と思われる)英国発の人気テレビ番組がAntiques Roadshowです。番組では鑑定士たち(appraisers)が各地を訪れ、地元住民の携えてきたアンティークを鑑定します。roadshowは「地方巡回興行」という意味で、カナダや米国にも同じタイトルの人気番組があり、私は現地やYouTubeでチェックします。YouTubeはここで。

http://www.pbs.org/wgbh/roadshow/video/index.html

これはラスべガス市で収録されたもので、CMを10数秒我慢すると始まります。出場者をからかったりすることはなく、対話形式で、次々に興味有る出品物と説明があり、最後にドルで鑑定額が提示されます。It’s a series of excitement and drama! (興奮とドラマの連続です。)そして説明を聞く出品者の目は終始How much is it worth?と問いかけているようです。額が提示されたときの彼らの反応表現もworth checking out(要チェック)です。

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