ルールの説明で:「すべてに当てはまるわけではない」と言いたいとき

英語なら文法、そのほか広く規則一般に関して使われるのが、

  It’s not a hard and fast rule.

という表現です。hard(厳格な、確かな)とfast(固定されて揺るがない)のコンビで、名詞rule(s)と共に使われることが多く、「鉄則」、「一定不動の規則」、「例外を認めないルール」のことであり、かつ否定の形は使い勝手がよいものです。

hard and fastの語源は、of a ship on shoreとあり、陸に打ち上げられて動かなくなった船のイメージから来ています。

on shoreでなくon the rocksといえば、船が座礁したイメージで、寄せ来る波に揺られて崩壊直前といった意味合いです。

とにもかくにも、多くのルールには例外があり、たとえば文法に関してそういう考えに至ることは、言語面で子供から大人に育った証拠になります。そこが言葉の面白さでもあるわけで、profound(深遠な)、deep(深い)といった形容がなされる大きな理由のひとつです。外国語の文法ルールを知ると、例外が気になるもので、不満、嫌悪、怒り、唾棄といったところまで心が動いていくこともあります。そうした「外れたように見えるもの」を受け入れるのが右脳です。例外(がとても多いのです)が左脳に入ったら、うーんと入って頭を右にかしげて右脳に落としこみましょう!

非科学的なお話で恐縮。

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