2月2日は、春が近いか遠いかをモルモットに占ってもらう
Groundhog Day
だ。「土豚の日」と直訳できるも、ground hog自体は豚との類似はあまりなく、体も小さい。
要は、この日に巣の穴(burrow)から顔を出し、自分の影を目にすれば春は遠く、影がなければ春近しとなる。カナダのイベントに関する興味深い記事がある。
https://globalnews.ca/news/9454111/groundhog-day-2023-canada/
国内のあちこちでイベントが開催され、判定は割れたという。面白いことに各地のモルモットはほぼみな頭韻名が付いている。
が、フランス語州のケベックではFred la Marmotteと無頭韻だ。イベント委員長(?)のRoberto Blodinさん(英語風にはBob Blodinと頭韻名になりそうだが、この際人間はお呼びでない)がグラウンドホッグを起こしにいくとvital signs(生命兆候)がなかったという。春がまるで来ないのかと憂慮される。
他の州の例では、オンタリオ州の Wiarton Willie、アルバータ州のBalzac Billy、ブリティッシュコロンビア州のOkanagan Okie、ノヴァスコシアのShubenacadie Sam、マニトバ州のぬいぐるみMervなどが、それぞれ”占った”ようである。
隣りの米国では独占的にペンシルバニア州のPunxsutawney(パンクサトーニー)市のイベントがテレビ放送される(市と州が頭韻を踏んでいるのは偶然だろう)。ここでのグラウンドホッグの名はPunxsutawney Philとこれは(P-Pと)見た目のみのサイトライムだが、このモルモットはその名を馳せているようだ。
ちなみに有名な傑作喜劇映画(とは周知のことだが)のGroundhog Day『恋はデジャブ』はこの町を舞台に展開し、毎日が同じ日になってしまうという野心的な内容で、同じようなセリフが繰り返されるからリスニングの進歩が見る見る実感できるかもしれない。
有名と言えば、この動物にはウッドチャックという別名もあり、あの早口言葉How much wood would a woodchuck chuck に登場する。(最後まで行けば、if a woodchuck could chuck wood.となる。)
ところで、最近はモルモットばかりでなく、ノヴァスコシアではLobby the Lobsterが自分の影を見たようだ。
ただし、科学的な見地からの報告では、グラウンドホッグの予言は、「疑いの影(というかひとかけら)も無く」“beyond a shadow of a doubt”コイントスと同じくらい当てにならないということだ。しかしこれに乗じてPredictions by groundhogs are all groundless hogwash.と言ったら洒落(groundless「根拠のない」hogwash「ナンセンス」)にもならないだろう。明るい話僅少の昨今、とんでもなお話なので、つい力が入ってしまいましたが、頭韻矢の如し。今日も暮れました。
カナダといえばキャロリンさん!です。先日、ユーチューブでInner Awareness: Glenn Gould and the Japanese Connectionという動画(音声のみ)を視聴したとき、キャロリンさんそっくりのお声が聞こえました。他人の空似かもしれませんが、グレン・グールドさんはカナダ出身のピアニストなので、もしや・・・と思いました。
いつも、「いつでも!英会話入門」を楽しく聴かせていただいております!これからもどうぞよろしくお願いいたします。
こちらこそどうぞよろしく。
キャロリンさんは色々な声で仕事ができる神出奇抜?な方です。彼女であっても不思議はありません。
私はビル・エヴァンズや辻井伸行をよく聞きますが、グレン・グールドも聞いてみようと思います。