今日の『ラジオ英会話』 ain’t

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昨日、辛い恋愛脱出物語をやっと抜け出したジェレミー君、Congrats。晴れて今日は相談相手だったグレースさんの働く店へやって来てお礼を言い、そのあと一言、Love isn’t easy. それに対してグレースがAin’t that the truth? これは疑問文の形を借りた同意表現で、thatを強め文尾を下げます。Isn’t that the truth?のIsn’tが”砕ける”とAin’tになり、そのニュアンスに苦しく迫れば「そういうこっちゃないですかねぇ」。グレースさん用に「ほんとよねえ!」 としました。このain’tは、am notの短縮形として生まれ、aren’t、haven’t、hasn’tなどの代わりをすることもあり、文法的に「非標準」とされています。ただ、「標準」を知っているネイティブが使えば、文法破りをする意気込みが、次のような決まり文句に現れています。Ain’t She Sweet?(「いい子じゃないか」 歌 ジーン・ビンセント ビートルズ)、It ain’t over till it’s over.(終わるまでは終わっちゃいない ヨギ・ベラ迷言)、You ain’t seen nothing yet.(こんななぁ序の口、あなたはまだなんにも見ちゃいない ウィル・ロジャーズ名言)。以上、「ちゃ」や「じゃ」で処理していますが、東京弁風でない弁で適切に迫ってみてはいかがでしょう。以上、人生わかった風な響きの出ることがあるain’tですが、ご紹介したような市民権を得た決まり文句を使うのが安全。「意気」と「粋」を感じさせるグレースさんの一言でした。

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