ジャズ・エイジの猫スラング

「20年代」とはそろそろ言えなくなりそうな今日この頃。

2020年代が待っているわけで、このへんで言い納めをしておいたほうがよさそうだ。
その(19)20年代、英語でThe Roaring Twenties(狂騒/狂乱の20年代)はラジオ、車、映画、ジャズなどが熱狂的に受け入れられた時代。
子供の頃、「ローリングトウェンティーズ」(「ズ」があったかなぁ)と言われるのを聞いて「転がる20年代」と思っていたのを思い出す。めまぐるしい時代だったのだなあ、と。
その頃日本では「モガ」「ラジオ(無銭飲食)」「銀ブラ」「職業婦人」などの流行語があったが、米英では「猫の~」というスラングが流行った。
この間久しぶりに見た『スクール・オブ・ロック』では、主人公の偽教師ジャック・ブラック(見事なライム。関係は薄いが日本のマイク真木は立派な頭韻)が生徒たちを動機づけるシーンで、「君(たち)は最高!」という意味がある20年代の流行語を2連発で使う。

You’re the cat’s meow! You’re the bee’s knees!

おじさんの言ってることわかるかな? わかんないだろうなぁ、でもいいだろう? どうかな?という感じである。 文1の「猫のミャー」のような猫関連のフレーズは他に、the cat’s pajamas/pyjamasがある。

文2の「蜂の膝」は、猫以外の動物スラングの例で、その他、the eel’s/snake’s hips、the elephant’s eyebrowsなど希少価値がありそうなものが多い。

思いつきだが「蛍の訪問着」などはどうだろう。Lol。

英国語にthe cat’s whiskers(ネコのひげ)がある。stately(威厳のある)というムードが漂うこのフレーズは、 ネコ本人に使うのはルール外だとは思うけれど、 これまでやって来た多くの外猫たちのうちのIddyにピッタリかもしれない。

聡明活発な猫だったイディーは家猫になりたかったのだがこちらの事情が許さず3年ほど外猫として暮らしたあといなくなった。恐らくどこかの家猫となっているのだろう。

One thought on “ジャズ・エイジの猫スラング

  1. 前回のEテレ超能力一家サンダーマン(この兄弟の早口は歯ごたえあるリスニング教材です)。
    タイムマシンで1955年の世界へ戻るフィービー達兄弟。
    Chill out!(多分…違っていたらすみません)を理解できない当時の高校生ハインリッヒが、ダンスを披露したフィービーを評します。
    She’s the bee’s knees! 出たー!
    最高だよ!だけでは、世代ギャップの面白さがわかりませんでした。現代へ戻ったフィービーが彼の言葉を再現する場面も、これを知っているといないでは、感じ方が違います。
    先生またまたありがとうございました!

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