綿空か綿飴空か春日暮れ

綿雲の空を英語でcotton skyと言う。わた空でしょうか。その綿雲たちが落ちかかる陽に薄桃色に染まった空は英語でcotton candy skyという名に変わる。わたあめ空。
綿といえば、大学の頃、学際的な英語劇の連盟に参加したある日、リハーサルのあとにある学生がCotton Fieldsという歌をギターをかき鳴らして歌い、その美事さに衝撃を受けたことがあった。カ・ンフィイイーldzノ・モウ。

小学校で刺繍の時間があった。キャラコの生地にローズステッチとか何とかやらされて、友だちのK君の家に行って一緒に黙々と針を動かしたことがあった。
祖父や母がキャラコ、キャラコと言うのを聞いて、最初は女の子の名、きゃらぶき、などを想ったが、calicoのことで、まあ昔の人はリスニング力があったというか、キャを高い音、ラコを低く脱力してごらんなさい、英語だから。あれも綿だった。
空を見ながらぼくの想念は空に浮かんでどこへ行く。おおい、想いよ、そのまま富士山の向こうへでもふわふわと行くのかい。

Cotton sky high
Then a cotton candy sky
As twilight draws nigh
KT

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