50年代は、テレビドラマに映画俳優を貸し出すなどもってのほかという時期が続き、映画会社5社が揃ってテレビボイコットをした時代。確かに各週新作が2本ずつ上映されていた映画黄金期だった。そこで放送局は英米のテレビシリーズをごぞって放映した。子供の私は、西部劇、海賊物、状況喜劇、SF物、アニメーション、ショー番組などで育った。こうした輸入物は吹き替えオンリーで、初期はすべて生(なま)だったという。やがて日本語のカーテンの向こうにあるのは? という興味が生まれていく。あんな風には言わないだろうし、あんな風には笑わないだろうと、映画館へ滅多に行けない小学生は想像筋?!をたくましくしていく。
今、米国では、ステイアットホームの人々に、日本の50年代のような現象が起こっているという。大西洋を越えた輸入物が増えているという。
米国に英国文化が大きく流れ込む。