うさぎ年最後の録音とリドル

今日は年内最後の録音日。出がけに一杯、謎かけ蕎麦で温まらん。

「富者より盗み貧者へ与えては跳び上がった盗賊は?」
Q: What’s the name of the thief who stole from the rich and gave to the poor and hopped?
A: Rabbit Hood.

やはり高菜萬でないと。行ってきます。(^_^)

帰りました。とてもよく出来ました!
 上のリドルはそれほどの出来ではありませんが、「富者より盗み貧者へ与えた」といえば誰あろ英国義賊ロビン・フッド。Robinにはrobbing(強奪)というニュアンスもあるのでしょうが、実に人気があった人物でした。人気が「あった」と過去形にした理由は定かではありませんが、いわゆる欧米文化というか、英豪加等の文化が崩壊しつつある中、こうしたレジェンドも価値を奪われ忘れ去られていくかなと思う唖然とした憤りを感じざるを得ず。体育系、理科系、政経系が栄え、文系がキャンパスから消えつつあるのは、こうした欧米の潮流と奇しくも一致するのかなとも思われ、『戦場に掛ける橋』のアレック・ギネスのWhat have I done?という今際の際の大台詞はラストワードとして避けたいぞなどなど、様々な想念渦巻く冬の夜。ウサギに敬意を表し、リドルをいまひとつ。ヒントは「野ウサギ」はHARE。

  Q: Where do rabbits go to keep their fur looking good?
  A: A haredresser.

こんなのユーモアじゃないという方、そう目くじらを立てず、広々しなさいな、おっと、このくじらって顔にあってよいのだろうか。と、昔なら信じられないほどの速さでわかったことは、「目くじり」(目尻のことらしい)を「下げず」に「上げる」と怒った表情になる、それが語尾変化で鯨が立ったとのこと。

Word!という新表現

新語・新語法NEOLOGISM(ニロジズm)はムクドリのように派手にやって来てはいつのまにか去るものが多いのですが、このWord!は、

  Well said!(うまい! 名言!)
  I agree!(だね!)

のような意味の新語法です。ここでのWORDは「単語」というより、

  Could I have a word with you?「ちょっとお話できますか?」
  I give you my word.「確約します」

などの「言葉」に近い気持ちでしょう。いつまで使われるかはHeaven knows.天のみぞ知る。

  Voltaire: The secret of being boring is to say everything.
  Me: Word!

と紙面で十代に。

ちなみに、My word!「何と!」という表現は辞書入りしています。

  

  

水仙

水仙に 枯れ赤まんま 笹少し

上り下り するたび薫る 水仙花

水仙DAFFODILは極楽ELYSIUMに咲き誇るとのこと。極楽寺ならちゃんと行けるが、そういえば春は水仙が咲く記憶がある。次回確かめてみよう。といっても古代の西洋の話のようだ。11月下旬から膨らんでいたのが12月に入って開き始めた、ありがとう。
  自己愛・自己中の強烈な人物はNARCISSISTで表されるが、これはご存知NARCISSUSという美形の狩人が池に映る自己像を我が物にせんとして叶わず、胸が青くなるまで叩いて悔しがったという。ハンターの”鏡”というべきか、心臓を大事にせぬ好例というべきか、彼は亡くなり、そのあとに咲いた水仙に似た花をNARCISSUSと呼んだという。

ついでに地獄HELLには桜草の道PRIMROSE PATH/WAYを歩くと行けるという。『マクベス』の門番が、大きなノックを聞くと地獄の門番気取りで、魂の抜けた者が桜草の道を歩いて永遠に燃える大かがり火目指してやって来たか、と独り言をいう。授業で習った記憶があるが、それ以来、桜草の小径を見るとHello there!と挨拶したくなる。シェイクスピアは罪作りでもある。

水仙は「す/いせん」と言うようだが最近は「す\いせん」がのしてきているようだ。(あくまで標準語なるものの話で恐縮)。太古、「水洗便所」が普及していたころ、役者・市川翠扇が活躍していて、茶の間では「す」を高く発音し、同時に花も同じ発音にしていた。その癖が今も続く。もう「水洗」は当たり前田のクラッカーになっており、その音声面での影響力は無くなったかに思うが、長く生きてしまっては仕方がないなぁ。

勘とひらめきの英単語ゲーム

CONNECTIONSはバラバラに並んだ16の単語を、関連のある4単語を1グループとして、合計4つにまとめるゲームです。富む層と富まぬ層のみに急変中の自国で起こっている文化や言語の解体現象にほとんど触れなくなったこの新聞をデジタル面で閉じて久しいのですが、この無料のゲームコーナーは、新聞王ウィリアム・ハーストが大恐慌時に常時掲載して人気を得た賞金付き全国ヨーヨーコンテストやクロスワードパズルを思い起こさせる。ちなみにハーストは『市民ケーン』の主人公のモデルの一人だという。さらにちなんで言えば、別のモデルでやはり新聞王ジョウゼフ・プーリツァーは、1913年に世界で初めてのクロスワードを掲載したThe New York Worldのオーナーでもあった。閑話休題。CONNECTIONSは、このコーナーの新手だ。4語のグループ4つが決まると下のような解説と解答が現れる。それぞれのグルーピングの理由が太字で表され、その下に正解の4単語が並ぶ。個人的には勘+ひらめき+当てずっぽうですが、モティベーションにでもなればと思う冬の夕暮れ。

最後のスロットは、「2文字+数字」という関連付けです。
ついでに昨日のものも。

Clue for a Clue カギのカギ

このclue「カギ:を「小径・裏道の裏側に見つかる」と考えると clueless「まるでわからない」状態になります。

ここでは bowling alley「ボウリング場」のalleyだと考えると、裏側に見つかるものは?というカギの正答に繋がるでしょう。初めての施設は「レーン」laneが三つあり、小径のようにみえたことから、alleyと呼ばれるようになりました。

遠山顕のいつでも英会話入門冬号・出帆!

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