星覚さんの本

雲水の星覚さんから、新刊『身心が美しくなる 禅の作法』の改訂版を頂きました。

雲水とは辞書によると、「雲のごとく定まった住所もなく,水のごとく流れゆきてよる所もないように,諸方の禅師を訪ねて遍歴し,道を求める修行僧」とあり、星覚さんはこうした修行を経て、現在ベルリンの道場を中心に、様々な活動を通して禅を世界に広めていらっしゃる若い禅師です。

星覚さんとは、その昔、劇団UPSの芸術座公演「天気待ち」で、役者として3週間同じ舞台を踏み、その後、「ねずみ念仏」という出し物で、偽者の坊さんを演じる際に、星覚さんに知恵を借りたく連絡すると、快諾を頂き、あれこれ作法を短時間に教えてもらったようなわけで、この本でも日常のベーシックな動きに対する教えが、わかりやすく写真入り(ふんだん)で説かれています。

Q&Aも付いていて、座禅の際に無心になれない、お肉を食べても良いですか、5年婚活をしても見つからない、すぐイライラしてしまう、といった質問にも、驚くような意外な角度から答えておられます。

難しい、という先入観を、軽々とわかりやすく取り除いてくれる、考える食べ物 food for thoughtとしても、お勧めします。

「雲水」を英語にそのまま移せば

Cloudwater

いいですねこれは! ネイティブアメリカンのミュージシャンのようではありませんか!

イディオムの生き残り方

buzzwordsは新語・新表現のことで、短命のものが大変多い。一方、idiomsは長年使われた常套句が定着したものです。もちろん使われ過ぎたり時代に合わなかったりして、使用がにぶるものもあります。空腹時に当てた

I’m so hungry I could eat a horse.(定型文)

などはどその例です。

ところが、こちらに来てテレビをつけCMを見ているうちに遭遇したこの作品では、まさに上のセンテンスと、sight gag(視覚的なギャグ)が功を奏して、このイディオムに新鮮な印象を与えることに成功しています。

お腹を空かした少年が家に帰り、ただ今!と言って、アームチェアに沈み込み、「お腹が減って馬でも食べられるくらい」とひとりごちると・・・! リピートしたい際は、終わって左下に出る丸矢印をプレスします。

古いイディオムを見事に生かしたCM。うまい! ただ糖分の面でうまくないかな。

久し振りに定点観測へ

ハワイ島へ渡り、東西の交わる場所の英語を聞いて学び、文化を見て感じる”定点観測”をしてきました。ただ今回の院体験で、大事をとって離れていましたが、7ヶ月振りに観測地に戻りました。飛行機から国際空港の地面に降りる”システム”は健在でした。その古さが好きです。

It’s old school and I like it.

スタジオ風景

いつものスタジオで、いつものように録音し、合間にはいつものように歓談しています。つまり、元気に復帰することができました。

皆さん、ありがとうございました。

今月の「ラジ英」は、downsizingがテーマ。なんだか私のサイズもダウンしたかに見えますが、これは院生活で縮んだのではなく、perspectiveのなせるわざ。ただ、vanishing pointに到達しないよう、「より少ないものを楽しむ能力を開発し幸福を求める」ことを念頭に参ろうと思っています。

4月からもどうぞよろしく。

 

大杉正明さんの本

先日、最終講義を拝聴したばかりの大杉先生から、新刊「あじのひものとビーフステーキ」を拝領しました。大杉カラー、大杉節全開の内容で面白い本です。先生に少年時代があった(当然ながら)ということも驚きでした!? 同世代として、英語でこぼこ道の沿道風景に見覚えありというモーメントがたくさんありました。

大杉さんしか考えつかない素晴らしいタイトル。

先生の最終講義が済んでツウショット。

大杉正明さんの最終講義を拝聴しました

清泉女子大学で長年教鞭を執られ、「ラジオ英会話」や「いまから出直し英語塾」、そして現在「ラジオ深夜便」を担当されている大杉正明教授の最後の高座、いや講義に出席しました。1時間半、英語の誕生から英語の将来まで、星の数に迫らんとする勢いの駄洒落と共に語られて、満員の聴衆を楽しませていらっしゃいました。
当方が10月帯広での鼎談をすっぽかしたこともあり、お目にかかれて嬉しき限りでした。
ご退官後は、また別の素晴らしき面白人生が待っているのであろうなあ。
先生とのお話を待つ長蛇の列に割り込んで、「英語熟」のプロデューサー高柳光治さん、大杉先生、落語・英語落語の桂かい枝師匠とご一緒に。撮影は最近ジュエリー・アイスをテーマにした写真で世界に飛び出したJOYイングリッシュアカデミーの学院長で写真家の浦島さんです。
あれだけの駄洒落が並んでも、大杉るとぞ感じさせないところは、やはり名人です。

大杉先生、まずはお疲れ様でした!