いたいけな耳に

商品を売るためのテクのひとつに言語遊戯がありますが、この作品など、機内の気圧変化で起こるあの耳のトラブルに対処するためのlittle gadgetを、高レベルとは呼べない語呂合わせで、取っつきやすくしようとする努力が感じられます。幼児はhelplessで泣くばかりですから、役立つかも知れません。


あの痛みは、ear painやan earacheで表せますが、医学用語で、aerotitis「航空性中耳炎」などと言うようです。(たぶん知っている人は少ないでしょう)

これもまたひとつの「空耳」でしょうか。

mondegreen

前回のような聞き違えのことを「マンデグリーン、モンデグリーン」という言葉で表すことがあります。アクセントはmonに。

この造語、米国作家Sylvia Wrightが、詩の”… laid him on the green”という部分を “… Lady Mondegreen”と聞き違えた女性のエピソードを書いたことから広まったもので、歌や詩、時に言われたことの聞き違いを指します。

「ウサギ美味し鹿野川・・・・」は和風マンデグリーンの極み。「緑茄子運べ・・・」もしかり。

多国語を自国語に聞き違えるのはHobson-Jobsonと呼ばれ、スペイン語のcucarachaが英語のcockroachに、神風が英語の「カマカズィ」に、英語のflannelが「フラノ」(なかなか鋭い耳!)にといった例は多数あります。

日本の空耳アワーから生まれた「空耳」の新しい意味(外国語の歌を自国語に聞き違えること)も、やがてsoramimiとなってグローバル化するかもしれません。

グローバル化といえばこのパスタ。日伊英3国語同盟です。

 

 

 

 

 

On a Windy Day

空港の書店によくあったユーモアセクションは消えて久しいけれど、
スーパーのカードセクションのユーモアは健在。
古典と呼ぶべき聞き違いジョークの傑作が、何とカード化されていました。

これを開くと、なかなかしゃれた誕生日カードです。

笑うカードには福来たる!

かな?

画像が大きくならない方は、コメント(ポン太さんの)をご参照。