The loo 4

Looがフランス語の影響を受けたという有力説を紹介しましたが、やや力不足ながら、looがgardylooという警告の言葉から来たという説があります。

家の廃水を窓から捨てる習慣は人類がつい最近まで維持していたもので、20世紀初頭に書かれたO・ヘンリー作「魔女のパン」には、夢破れた主人公が、自ら調合した化粧水を窓から捨てる場面があります。が、それよりずっと以前から、高い住居に住む人は、いらなくなった水を、鍋やchamber potから捨てる際に、階下の住人へ向かって

“Gardyloo!”

と叫んだといいます。ゴルフ場で叫ぶ”Fore!”と目的は同じです。

 この警告は、フランス語の“Gardez l’eau!”ギャルディロォ「水に気を付けて!」が訛ったもので、やがて略されLoo!になったということです。(これはbeforeが”Fore!”と略されたことと似ています)。

 さてこの「廃水」ですが、その中にはpot「鍋」からではなくchamber pot /ちぇいmブーポッt/からのものもありました。この「部屋ポット」(直訳)は、やはりフランス語のpot de chambre ポドゥシャーmブルから来ており、配管システムのない時代に、寝室等に置かれた生活必需品でした。
 子供用のchamber potはpottyという可愛い名が付けられています。これに座って事を行う大切な訓練をpotty trainingと呼び、go to the pottyとかsit on the pottyという日常表現があります。

これは、”Sitting on the Potty”という名の教育目的の歌です。
https://www.youtube.com/watch?v=_RQFMyof650  

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です