デンゼル・ワシントン氏、モットーは「七転び八起き」の英語版

モチベータと聞いて年末行事を思い出す方がいるかもしれません。motivatorはやる気の元、やる気を起こすのがうまい人を指し、motivation(動機・やる気)を起こすためのmotivational videosはインターネットに溢れています。

この短いスピーチもその一つ。俳優デンゼル・ワシントンが、日本語の「七転び八起き」由来の

  Fall down seven times, get up eight.

をスピーチの中に採用しています。


優しめの笑いが起こるのは、文法的にまとまらずとも意味深し、という東洋の知恵を思わせる英語ポップカルチャーの公式に則っているからです。わざとブロークンにして、” 東洋風 ”にするという伝統があり、よく引き合いに出されるのが、西洋人が書いた推理小説の主人公でホノルル在の名探偵チャーリー・チャンのことば、

 Mind like parachuteーonly function when open. 頭は落下傘、開かぬ動かぬ(遠山訳)

があり、たまに私も使います。周囲には、オォ意外とワイズなのかも、と思わせるのでありがたいことです。これを

 A mind is like a parachuteーit only functions when it’s open.

と” 正しく “持っていくと、返って深みが減り、子供さんには恐縮ながら、子供っぽい響きになるかもしれません。ワシントン氏は、If at first you don’t succeed, try, try again.という古典的英語ことわざより、テンポよく転んで立つ、この言い回しが気に入っているようです。遠山としては、Eightっと立ち上がるところがお気に入りです(沈黙)。

この英語七転びにはほかに、fallをfall down、get upをstand upにした

 Fall seven times, stand up eight. 

や、それらの組み合わせがあります。

 Ten people, ten colors.

 Frog in a well.

 Cane well before fall.

などもいけましょうか、いけませんか。
常に古い表現の復活や新語作りと蒐集に忙しい英語。もう日本語直訳表現のインプットが始まっているのかもしれません。


One thought on “デンゼル・ワシントン氏、モットーは「七転び八起き」の英語版

  1. 今月のDalog8を思い出させます。
    Get out of your comfort zone and push yourself a little bit.胸に刻みます….
    Joyオンライン楽しかったです!!

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