”Them’s the breaks.” B・ジョンソンの辞意表明より 

英国のジョンソン首相が辞意を表明し、「世界最高の仕事を辞めるのがいかに悲しいものかわかっていただきたい。だがこればっかりは仕方がない」

I want you to know how sad I am to be giving up the best job in the world. But them’s the breaks.

と述べた。最後の”Them’s the breaks.”(直訳:それらだ、ブレークスは)は、pool(ポケットビリヤード)などから来ているという説がある。こうしたゲームはスタートで、枠rack(ラック)にボールをrack up(入れる)し、枠を取り、プレーヤーが白いcue ball(キューボール)でそれをbreak(ばらける)する。どんなに不利な形で球が残っても、それを変えることはできない。

ではThemとは? the breaksとは?

これは推測の域を出ませんが、この慣用表現のthemは、ブレークした結果テーブルに残った球たちや状態(たち)を指し、the breaksは「あれこれあるブレークというもの」といった気持ちで複数をtheで限定し、ただThe breaks are them.(ブレークというものはそれらだ)とサッパリした感じにせず、Themとthe breaksをひっくり返してTHEMという感じに響かせ、それをisの短縮形で威勢良くリズム良く単複など気にせず「これもブレークっちゅうものだ」といった風に結んだのではないか。

ざっくばらんで砕け散るような表現ながら、ユニークな髪型を貫い方らしい物言いとも言える。お馴染みの類似表現を挙げておきます。

That’s the way the cookie crumbles.(そうなるのは仕方がない)[クッキーなるものはそう崩れる]

C’est la vie.(それが人生)

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