水仙に 枯れ赤まんま 笹少し
上り下り するたび薫る 水仙花
水仙DAFFODILは極楽ELYSIUMに咲き誇るとのこと。極楽寺ならちゃんと行けるが、そういえば春は水仙が咲く記憶がある。次回確かめてみよう。といっても古代の西洋の話のようだ。11月下旬から膨らんでいたのが12月に入って開き始めた、ありがとう。
自己愛・自己中の強烈な人物はNARCISSISTで表されるが、これはご存知NARCISSUSという美形の狩人が池に映る自己像を我が物にせんとして叶わず、胸が青くなるまで叩いて悔しがったという。ハンターの”鏡”というべきか、心臓を大事にせぬ好例というべきか、彼は亡くなり、そのあとに咲いた水仙に似た花をNARCISSUSと呼んだという。
ついでに地獄HELLには桜草の道PRIMROSE PATH/WAYを歩くと行けるという。『マクベス』の門番が、大きなノックを聞くと地獄の門番気取りで、魂の抜けた者が桜草の道を歩いて永遠に燃える大かがり火目指してやって来たか、と独り言をいう。授業で習った記憶があるが、それ以来、桜草の小径を見るとHello there!と挨拶したくなる。シェイクスピアは罪作りでもある。
水仙は「す/いせん」と言うようだが最近は「す\いせん」がのしてきているようだ。(あくまで標準語なるものの話で恐縮)。太古、「水洗便所」が普及していたころ、役者・市川翠扇が活躍していて、茶の間では「す」を高く発音し、同時に花も同じ発音にしていた。その癖が今も続く。もう「水洗」は当たり前田のクラッカーになっており、その音声面での影響力は無くなったかに思うが、長く生きてしまっては仕方がないなぁ。