毎年交響曲を発表され、また「英会話入門」や「ラジオ英会話」のテーマの作曲者でもある文教大学の柳田先生の新CDが出ました。
20年間の足跡を辿るとのこと。現代音楽と中世以来の教会音楽などの合体とも。
詳しくは Visit: http://www.kojimarokuon.com/disc/ALCD111.html
私と現代音楽との接点は少なく、確か60年代にジョン・ケージの実験音楽コンサートに接し、そのケージ上学に目と耳が点となり、脳内に大きな?マークが残りました。この分野でちょっと倒れたのち、何とか起き上がって、武満徹の”日本庭園”やジェリー・ゴールドスミスの『猿の惑星』など、摩訶不思議の世界を私なりに散策しています。
柳田さんの作品の中には英語の朗読が聞けるものもあり、今回のCD「ハルモニアの祈り」にも4楽章構成の「オーロラの彼方から」で、詩が詠まれています。次はその一部、Barry McDonaldという詩人の作品で、厳選された基本単語が清冽なイメージを作っている、というのが私の感想です。また、ブラスと弦が響き合い、交じり合うところは贅沢かつ荘厳です。
The Eagle
Because the human eye cannot see far
We pray to see things as they really are;
To rise up like an eagle soaring free,
To know and love the Truth we long to be.
And high above the valley of the soul
There is a world where time does not grow old—
No grief or laboring, no fearful night;
The dreamer wakes inside the eagle’s flight.
各楽章の演奏については英語で次のような副詞での指示が。
第1楽章 Reminiscently 思い起こすように
第2楽章 Impressively 印象的に
第3楽章 Highly above the valley of the soul 精神の谷間より遙かに高く
第4楽章 Infinitely 無限に
Happy listening!