doublet ダブレット

古来 「くたぶれ」という言語遊戯がある。現代でも十分通用するものだが、次はそのひとつ「林檎蜜柑」である。

りんご
さんご 
さかご
さかん
みかん

すなわちある言葉を一度に一文字変えながら目的の言葉にたどり着く。達成感のある一方で疲れるから「くたぶれ」の名が付いたという。遊びの作者は不詳。これをイギリスの チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン なる数学者が聞き及び、様々な問題を作った。例えば「猿を人に4手で進化させよ」(進化論でキリスト教社会が激震を迎えていた頃)という問題がある。

1. Can you evolve APE into MAN with just four links?

これは、

APE
APT
OPT
OAT
MAT
MAN

と4手でできる。linkを4でなくもっと増やせばまだできる。このfour linksのlinkにしても、それが進化の(鎖の)環をも表しているという点など美事というほかはない。ドジソンはこの遊びを名付けるにあたり、doubletとしたが、それは小さなダブルという意味にもとれないことはない。ただ、実に痛快なことに、和名の「く」を聞けず、「たぶれ」を耳にして、それを元に英語名を考案したという。お時間のある方は、彼の作った次の問題に挑戦してはいかが。

2. Make FLOUR into BREAD with five links.
3. Go from SLEEP to DREAM with five links.
4. Increase ONE to TWO with six links.
5. Turn BLACK into WHITE with six links.
6. Make GRASS GREEN with six links.
7. Turn BLUE into PINK with eight links.
8. Can you get from RIVER to SHORE with 10 links?
9. Can you transform a WITCH into a FAIRY with 12 links?

APRIL FOOL!!!!!!(乞日付確認)
この独りゲームはドジソン氏、というよりそのペンネーム『不思議の国のアリス』のルイス・キャロル氏が発明したゲームで、前半の「くたぶれ」の部分は遠山の”創作”でした。
日本語で遊ぶのも楽しい。無料でどこでも自分で作って自分で解く。もちろんキャロル問題をもう1問やってみるのもよいのでは。

くたぶれをもう一作
ニラ
薔薇
馬場
レバ

ヒント付きで
BATH
    School subject
    Class___
    First-___ performance
    Mechanical or habitual repetitions
ROBE

Triplet?
PIG
?
PEN
?
PAL

2 thoughts on “doublet ダブレット

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