『スタートレック』の度量衡

フッと、SFファンの私は、あのテレビSFシリーズの快怪作「宇宙大作戦」(のちに「スタートレック」)での使用距離単位はキロだったのかマイルだったのかと思い立ち、ネット上に着陸した(まだ火星からの興奮の中)。

米国での放映は1966年9月8日から1969年6月3日とある。
何と、初の月面着陸69年7月20日のひと月少し前に終了とは。

皮膚の色から出身国・出身星まで違う人々の集合体として異彩を放った番組「宇宙大作戦」Star Trekは、「スパイ大作戦」Mission Impossibleと並ぶ名物番組だった。

検索すると、あるものですねウエブサイトが。
  When did Star Trek start using metric system
  https://www.trekbbs.com/threads/when-did-star-trek-start-using-metric-system.281280/

メートル法は the metric system
「ヤードポンド法」は日本語での造語で、おおまかに、
英国ではthe imperial units (帝国単位)、
米国ではthe US customary measurement system(米国慣用単位)と呼ぶ。

さてそのサイトの判断は: 2つ目のパイロット番組から、メートル法が使われていたが、ヤードポンド法も使われたという。
The original series used metric measurements all along, starting with the second pilot (Kelso saying that the beacon they picked up was one meter in diameter), but they also frequently used Imperial measurements such as miles. 

吹き替えだったし、気にもしていなかったし、マイルと言われても距離感はつかめず、しかし異国風かつ宇宙的に聞こえたのかもしれない。

「NASA、ついにメートル法に移行!」というサイトもある。
https://www.space.com/3332-nasa-finally-metric.html#:~:text=It%20will%20also%20make%20communications,rover%20for%20a%20science%20project.&text=NASA%20has%20ostensibly%20used%20the,a%20few%20projects%20use%20both.

2007年の記事だ。
将来の月面での作業はメートル法。パーツもすべてメートル法で作製し、月面の住居の修復もロシアのレンチを使うことも出来るようになるとある。地上は無理かもしれないが、米国は度量衡の世界で国際的になると決意したということ。

参考まで:

When NASA returns astronauts to the moon, the mission will be measured kilometers, not miles.

The agency has decided to use metric units for all operations on the lunar surface, according to a statement released today.

The change will standardize parts and tools. It means Russian wrenches could be used to fix an air leak in a U.S.-built habitat. It will also make communications easier, such as when determining how far to send a rover for a science project.

ネット上初のジョーク

umamiの話をしましたが、それを使ったノックノックジョークがまだないようです。そこで一句。

Knock, knock.
Who’s there?
Umami.
Umami who?
U-ma-mi-t somebody today!

「今日、出会いがあるかも知れませんよ!」 
You might meet somebody today!

umamiの発音ですが、maのピッチ(音高)が高くなります。で、You MIGHT meetのように「かもしれない感」を強くだし、かつ同時にuMAmiと苦しく重ねる姿が、愛でたいわけです。それと、サイキックのような調子を加えるのも良いでしょう。(但し、umamiをまだご存知ない方もいるので確認してから。)

うま味のない趣味かも知れませんが、通じ合うこともあります。

laugh a little ― 5 無重力で読書

無重力(zero gravity、zero G)の中で読書をしていると止まらない?というジョーク。

Any book is a great book in zero gravity. You can’t put it down.

can’t put (the book) down/can’t put down the book: 「本が面白くて置く(置いて休む)ことができない」という意味をゼロGに掛けてあります。
I’ve got a good one.と言えば、誰でも、Oh, yes? You do? What is it? Let’s hear it. などと言って耳を貸してくれますよ。それほどgood oneの意味「面白いジョーク」は英語圏に浸透しています。

米国探査機メートル法で火星着陸!

探査機(rover)忍耐号(Perseverence)が火星に着陸した。
NASAがそれまでの経緯を短くまとめたものがここに。

https://mars.nasa.gov/news/8865/touchdown-nasas-mars-perseverance-rover-safely-lands-on-red-planet/

中程で2重に感動。

まず
  “Twenty meters off the surface.” (地表まで20メートル)
というSwati Mohan博士の興奮気味のアナウンスがある。
 そのあと沈黙がややあって、
  ”Touch down confirmed. Perseverance safely on the surface of Mars!
  (タッチダウン確認。忍耐号、無事火星表面に!)
感動スタート。

かつ、SF映画では常識になっているmeters(メートル)を聞けることに感動。ヤードはゴルフ、メートルは宇宙。これからも宇宙で益々頑張れメートル法と感動!! 

UMAMIとは

最近クロスワードにも登場し始めた単語umamiは、日本語の「うま味」から来た“英語”です。
 そのブレーク前の英語圏には、お馴染みの4つの味(taste)を表す形容詞、

  sweet、sour、bitter、salty

がありましたが、今や、

  sweet、sour、bitter、salty、umami

とクインテットの構成員となりました。和食ご発展ご同慶の至りです。

 その経緯や語源については、例えば:
https://www.ajinomoto.co.jp/kfb/umami/umami_sugoi/

Cambridge Onlineではumamiを「第五の味」として
  a strong taste that is not sweet, sour, salty or bitter and that is often
  referred to as “the fifth taste”:
とあり、続けて
  … which is the intensely savoury taste imparted by glutamates …
と「グルタメイト」グルタミン酸塩(など)が元との解説があります。

 品詞としては「名詞」で、4つの味は形容詞ですから、一緒にするとやや違和感があります。で、味の評価には、

  (X) This is very umami!

と言うよりは

   This has a very good umami taste!
It’s umami-rich.

などとしたほうが坐りが良いようです。

Laugh a little 4 ― 禅ホットドッグ

禅はZenとして英語圏に広まり、笑いの分野にまで進出を果たすほど知られています。大変有名なZenジョークです。
 ある禅師がNY市を訪れ、道ばたでホットドッグ売りに「全部入れたものを」と頼む。できたものを受け取り、20ドル札を渡すと、ホットドッグ売りはそれをキャッシュボックスに入れて蓋を閉める。禅師は「私のおつり(change)はどこに?」と尋ねると、さてどんな答えが返ってくるか? という作品です。

 A Zen master visiting New York City goes up to a hot dog vendor and says, “Make me one with everything.”
 The hot dog vendor fixes a hot dog and hands it to the Zen master, who pays with a $20 bill.
 The vendor puts the bill in the cash box and closes it.
The Zen master asks, “Excuse me, but where’s my change?”
 The vendor responds, “Change must come from within.

「変化(change)は自らの内より生じねばならぬ」

円山なのめさんの本

一昨日大きく揺れました。石巻の友に連絡したところ、家が壊れそうなほど揺れたが大丈夫とのことでしたが・・・。
 そして今日は大雨。
 円山さんの詩はこんな日に読むと、よりしっかり感じられるかもしれない。
 この詩歌句集はすべて和訳付きで、俳句は直訳に近いものが多く、去る人へ向けた表題の短詩なども含め、驚きが続きます。